3月17日たいせつなものが、ここにはある⑪
~「探究」や「多くの方々との関わり」を通して大きく育ち、気球に乗って巣立っていくこどもたち~
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| ▲開式を待つ式場 | ▲こどもたちを待つ華やかな名札 |
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| ▲友達と思い出を振り返る | ▲高く、高く飛んで行こう! |
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| ▲さいばいブックはみんなの宝物 | ▲巣立ちを見送る園庭のアンズの花 |
今日は、江東区立幼稚園の修了式、各園の年長児がたくさんの思い出を胸に、巣立っていきました。私は、今年度末で閉園となる東砂幼稚園の修了式に出席しました。
本園の最後の修了児、年長ぱんだ組は8名です。登園してくるこどもたちは、みんな清々しい表情で、これまで見てきた彼らと比べて、成長を一層感じることができました。年長としての最後の1年は、こどもたちは8名のみでしたが、近隣の幼稚園や小学校等との交流、様々な体験活動等を通して、多くの方々と出会うことができた1年でした。多くの方々との関わりを通して、たくさんのことを学んだのでしょう。修了式前の保育室にいるこどもたちの目は、落ち着いていて自信に満ち溢れているようでした。
様々な活動の中でも、この1年間のこどもたちの成長の礎となったのは、区民農園での野菜等の栽培活動、いやいや栽培活動を通した探究的な学びです。修了式のこどもたちの言葉でも、芦田園長先生の式辞でも、そのことについての話がありました。当然、私の祝辞にも…。
本園の栽培活動が素晴らしいのは、先生方主導で、植えて、育てて、収穫して、食べるというありがちな活動ではないということです。こどもたちが、何を育てるかを考え、土づくりにも取り組んで、いろいろと調べたうえで、種や苗を自分たちで買いに行き、植えてから収穫するまでをカメラで撮影しながら自分たちで見守り、その中ではうまく育たないことも経験します。ここが重要です。しっかりと調べて、しっかりと準備したはずがうまくいかない…。そこで、また考えるんです。
苦労して育てて収穫した野菜は、こどもたちにとってはスペシャルです。どうやって食べるかも考えます。保護者の方もお招きしたカレーパーティーもしました。写真を見せていただきましたが、こどもたちが野菜を切ったり、料理をしたりする姿も板についています。こどもたちにとっての野菜は、お店屋さんに並んだきれいな形のものでも、きれいに切られて並べられたものでもありません。自分たちで育て収穫して、切って、調理したからこそ分かることがたくさんあります。こどもたちが育てた野菜等は、カボチャ、キュウリ、スイカ、トウモロコシ、メロン、落花生、ダイコン、タマネギ等々…。記録としてまとめられた「すくすくわくわくみんなのさいばいブック」には15種類以上の栽培記録が掲載されています。このさいばいブックは、他園・他校に引き継がれ、学びの輪が広がっていきます。
修了式では、これまでの2年間のこどもたちの成長を振り返る動画上映もありました。保護者や来賓の皆さんとともに、こどもたちもうなずきながらスクリーンを見て、自身の成長を実感していました。こどもたちのお別れの歌と言葉も、芦田園長先生の式辞も、保護者による祝辞も、本園の素晴らしさと8名のこどもたちみんなの個性が光る素敵なものでした。
「ありがとうともだちありがとうせんせいさよならのかわりにありがとうでおわかれ…」こどもたちの歌の中に、「ありがとうでおわかれ」という歌がありました。今日は修了式であり、閉園を迎える本園にとっては最後の登園日です。しかし、こどもたちにとっては、小学生になるという記念すべき始まりの日に続く一日です。「さよならよりも、ありがとう」という言葉は、前を向くこどもたちの思いと重なり、しっくりくる感じがします。先生方も、こどもたちを明るく華やかに送り出そうという気持ち、すべての方々への感謝の思いでいっぱいです。本園の昇降口には、8名のこどもたちが乗った大きな気球が飾ってありました。そして、ぱんだ組の保育室には、担任の先生が、飛んで行く気球を見送っている掲示物がありました。
こどもたちが探究的な学びで身に付けた力は、小学校以降の学びにしっかりとつながっていくはずです。それぞれの気球に乗って、自分の力で大空をどこまでも高く昇っていってほしいと思います。ずっと、ずっと、みんなを応援しています!小学校で、また会いましょう!そして、これまで東砂幼稚園を支えてくださったすべての皆様への、「ありがとう」という感謝の言葉で、今日の日記を閉じます。
江東区教育委員会教育長本多健一朗
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