11月18日「教育長の学校日記」
「こどもまんなか」で学校、授業をデザインする!
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| 【4年総合】有明の未来像を考える | 【6年社会】明治時代初期の様子から考える |
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| 【7年数学】正多面体についての課題を解決する | ▲児童生徒の発表「This is Ari-nishi」 |
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| ▲8年生とのトークセッション | ▲オリ・パラ教育のレガシー |
有明西学園で江東区教育委員会研究協力校の研究発表会がありました。有明西学園は、小中一貫、9年間で教育を行う義務教育学校で開校8年目となります。木をふんだんに使用した一部木構造の校舎や屋上緑化は全国で高い評価をいただき、様々な表彰分野で、内閣総理大臣賞、環境大臣賞、農林水産大臣賞を、そしてグッドデザイン賞も受賞しています。校舎だけでなく、現在の先生方の教育実践が高く評価され、令和5年度には東京都教育委員会、令和6年度には文部科学省から先生方が表彰されています。開校してまだ8年目で、教育のソフト、ハードの両面でこんなに高く評価されている学校は、なかなかありません。今回の研究発表会は、そんな有明西学園の教育、授業実践についての発表でした。
研究主題は、「こどもまんなか授業デザイン」~「9年間の系統性」を軸にした主体的な学び~です。開校から3年間は、学園の特色ある教育活動の確立を目指し、次の3年間は教育目標の具現化を9年間の教育のカリキュラム・マネジメントを通して進め、そしてこの2年間で、より「こどもまんなか」となる授業デザインに取り組んできました。今の有明西学園では、私が校長をしていた頃からさらに進化した素晴らしい教育が、こどもたちと先生方の手で創り上げられています。本日公開されたすべての授業において、1年生から9年生まで各教科一貫した質の高い授業が行われていることが実感できました。
研究発表会は教員の授業力、指導力を高める研究の成果の発表を行うものですから、教員による発表が通常ですが、「こどもまんなか」で学校、授業をデザインしている有明西学園では、こどもたちによる発表もありました。まず、6年生と9年生のこどもたちによる有明西学園の特色ある教育活動「This is Ari-nishi!」という発表がありました。1年生から9年生まで全校で取り組んでいる縦割り班活動「スマイル・プロジェクト」、Ari-nishi Sports dayやAri-nishi Festival 等の特色ある行事、そして5年生の檜原村での林業体験や8年生の長野県・長和町での植樹体験等を中心とした木育等を、教育目標と関連付けて発表していました。「優しい人」、「学び深める人」、「挑戦する人」、この3つが本学園の教育目標ですが、こどもたちが、教育目標や自分たちが取り組んでいること、そのよさについて、自分たちの言葉でここまでしっかり語れるなんてすごいですね。こどもたちが自分の思いや考えをしっかりと述べる姿は、今日の授業でも見ることができました。それも、どの授業もしっかりと学び深められていて、さらにみんなとても楽しそうでした。まさに「こどもまんなか」で教育、授業が展開されている証拠でしょう。
研究発表の最後は、私と8年生の4名の生徒たちでのトークセッションでした。8年生は開校時の1年生です。4名の内2名は後期課程から転入した生徒たちでした。「『こどもまんなか』を感じること」、「有明西学園をどんな学校にしたいか?」等、ここでも生徒たちは自分の思いを堂々と語ってくれました。有明西学園のこれからがさらに楽しみです!
今の8、9年生の約半分の生徒たちは私が知っているこどもたちですが、成長の姿を実感しています。前期課程からこどものことをよく知っている先生方が、その子に応じたサポートをしっかりとできている、9年間の一貫教育の成果ですね。ある9年生の子が「先生方に感謝している」と言っていましたが、これこそが「This is Ari-nishi!」でしょう。研究に取り組まれた先生方、ありがとうございました。「こどもまんなか」で、「力いっぱい~Do my best!~」のさらなる挑戦を、応援しています!
江東区教育委員会教育長本多健一朗
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