6月1日「教育長の学校日記」
こどもたち主体の教育、学校行事を創る～体育的行事編③～

【二辰小】こどもたちが進める開会式	【二辰小】応援合戦で盛り上げます！
【辰巳小】3年：輝き！そして成長！	【辰巳小】4年：まさにダイナミック琉球！

【北砂小】5・6年：決まった～！	【北砂小】成績発表の歓喜！

 

東京では、13日間も雨が降ったという5月。それも、5日間あった土曜日は、その内4日間も雨が降りました。5月に体育的行事を計画している学校は、練習も、そして当日も雨に苦しめられました。5月最終日となった31日の土曜日も雨。それも強風を伴うものでした。すべての学校が日程を延期することとなり、私も、急遽予定を組み直して、1日に実施となった3校を訪問してきました。天気は誰のせいでもありません。雨は農作物にとって恵ともなりますし、雨量が少なければ夏の水不足を招くこともあります。行事の実施や延期については、こどもたちにとってよりよい状況で実施できるよう、こども真ん中で判断しています。また、学校によって、同じ区内でも雨量や校庭の状況が違ったり、他の行事が計画されていたりする等、様々な違いもあります。ご理解いただければと思います。今回も、各校のこどもたちが考えたスローガンとともに紹介します。

【第二辰巳小学校】「みんなが主役元気に頑張る二辰っ子」

今朝も早めに、こどもたちとともに登校しました。多くの保護者の方々が早くからご協力くださり、準備も着実に進めることができたようです。ありがとうございます。開会式は6年生全員の金管鼓笛隊の演奏から始まり、まさにこどもたちが主役で進んで行きました。聖火リレーでは、何と今年開催されるデフリンピックを意識して、手話の拍手を取り入れていました。これもこどもたちのアイデアとのことです。素晴らしいですね。二辰小は、デフリンピックも実施される水泳の聖地東京アクアティクスセンターに、世界で一番近い小学校ですからね。大会を盛り上げてくれることを期待しています！

ちなみに、今年は世界陸上も東京で行われるので、都内の全小学校に大会オリジナルのリレーバトンがプレゼントされました。二辰小では高学年リレーで使用したそうです。

【辰巳小学校】「なかよく力を合わせがんばれ辰巳っ子」

二辰小からほど近い、辰巳小を訪問しました。校舎側からこどもたちの演技や競技を見ていると、改めて辰巳小の環境の良さを実感します。辰巳の森の木々の緑が見事です。まるで森の中で運動会を行っているのではないかと錯覚してしまうほどです。

受付で副校長先生に、今年の辰巳小の運動会で注目すべきところについて伺うと、「スローガンの通り、こどもたちが仲よく、力を合わせて頑張っているところです！」と即答でした。私はちょうど、3年生、4年生、1年生の表現を見ることができたのですが、どの学年の子たちも一生懸命に、それも楽しんでやっていること、さらに演技への思いまで表情や演技から伝わってきました。終わった後の充実感に満ちた笑顔もよかったですね。

【北砂小学校】「みんなが主人公協力して元気百倍北砂の子！」

学校に着いた時には、プログラムも終盤を迎えていました。盛り上がった3・4年生の団体競技では、練習期間に4年生の子たちが昨年度の経験を生かしてスライドを作成し、3年生と協力して作戦会議を開いたとのことでした。また、5・6年生の北砂小伝統のソーラン節では、5年生が中央で波を作り、その周りで6年生が正調ソーラン節をインスパイアしたような侍ソーランを踊り、その後に全員で南中ソーランを力強く踊る等、工夫がいっぱいで、まさにみんなが主人公となって輝いていました。最後に「アンコール！」という声が自然発生的に起きたのも驚きでしたが、開会式も閉会式も大人が登場せず、プログラムに代表委員会の挨拶が掲載されているのにも驚きました。「こども『ど』まんなか」を掲げる本校らしい取組でした。

「江東区こどもの権利に関する条例」が施行された今年度、各学校ではこれまで以上に、こどもたちの意見を反映した、よりこどもたち主体の教育、よりこどもたち主体の学校行事となるよう、取組を進めています。さらに「みんな、かがやく！」を目指し、各校における挑戦は続いていきます！

江東区教育委員会教育長本多健一朗