6月13日「教育長の学校日記」
素敵な「音」を、心の底から体中で「楽」しむ
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▲プログラム(外面) | ▲会場内は撮影不可なので… |
教育委員会が小学校・義務教育学校の音楽部の先生方のご協力のもと、区内すべての5年生をティアラこうとうに招いて実施している「音楽鑑賞教室」に参加してきました。5年生のこどもたちは、4163名(5月1日現在)で、ティアラこうとうの定員は1228名ですので、6月12日、13日の午前・午後の4回に分けて実施しました。
本区の音楽鑑賞教室の演奏は、江東区と芸術提携を結び、ティアラこうとうを主な拠点として、ティアラこうとう定期演奏会をはじめとする各種コンサート等を行うとともに、学校でのアウトリーチコンサートも行っていただいている「東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団」の皆様にお願いしています。そして、指揮は長きにわたり田久保裕一先生に担当していただいています。田久保先生は、多方面でご活躍ですが、プロ指揮者になられる前に、小・中学校で音楽教師をされた経験もおありで、本区の音楽鑑賞教室では、こどもたちへのお話もしてくださっています。こどもたちへの説明やコミュニケーションのとり方もとてもお上手で、初めて本格的なオーケストラ演奏に触れるこどもたちも自然とその素晴らしさに引き込まれていきます。田久保先生、いつもありがとうございます!
演奏プログラムは、こどもたち向けに練りに練られたものになっています。
<1.歌劇「カルメン」より 第一幕への前奏曲 ビゼー作曲>
開幕は、こどもたちも、どこかできっと聴いたことがある曲からのスタートです。私は、6年生の時に見た映画「がんばれベアーズ」の音楽として、強く心に残っています。
<2.交響曲第五番「運命」より第一楽章 ベートーベン作曲>
田久保先生から、こどもたちがよく知っているフレーズ『ジャジャジャジャーン』とベートーベンについてお話がありました。運命が扉を叩く音が聴こえたでしょうか?
<3.オーケストラの楽器>
弦楽器、木管楽器、金管楽器、打楽器の順に、楽器の紹介を演奏とともにしてくださいました。こどもたちがよく楽器のことを知っていて驚きました。ハープの弦の数の話になった時に、何人ものこどもたちから「47本!」という声が…。こどもたち、さすがです!
<4.組曲「カレリア」から行進曲風に シベリウス作曲>
この曲は、直前に紹介された楽器がそれぞれに引き継がれながら登場するので、こどもたちにとって楽器の復習がしやすい名曲です。音楽鑑賞教室ならではの選曲ですね。
<5.全員合唱「ビリーブ」 杉本竜一作詞・作曲>
鑑賞教室終了後に、田久保先生が「ビリーブの合唱がいいんだよね」と言ってくださいましたが、私も同感です。こどもたちの素晴らしい歌声が会場に響き渡りました。各校の音楽の先生方の素敵なハーモニーにも感動しました。
<6.プリンク・プレンク・プランク アンダソン作曲>
この曲は、弦楽器だけで、それも弓を使わずに、指ではじいて音を出す奏法(ピチカート)で演奏する軽快な曲です。コントラバスを回した時には、驚きの歓声が!
<7.バレエ組曲「くるみ割り人形」より~花のワルツ~ チャイコフスキー作曲>
有名な、チャイコフスキーのバレエ3大組曲(「白鳥の湖」、「くるみ割り人形」、「眠れる森の美女」)の1つで、鑑賞教室のクライマックスにもぴったりの曲ですね!
<アンコール 「ラデツキー行進曲」 ヨハン・シュトラウス作曲>
こどもたちの感謝の大拍手の中、なんとアンコールはこどもたちも拍手で参加できる「ラデツキー行進曲」でした。最高の盛り上がりの中、音楽鑑賞教室は幕を閉じました。
音楽室を飛び出して実施した音楽鑑賞教室は、こどもたちにとって、改めて「音」を「楽」しむ、「音楽」が好きになる機会になったのではないかと思います。田久保先生、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の皆様、ありがとうございました!
江東区教育委員会教育長本多健一朗
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