12月11日「教育長の学校日記」
英語で伝え合うことを楽しむ児童・生徒を育てる~外国語活動公開授業・江東区英語教育推進委員会~
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| ▲Reactionも上手です! | ▲私のお気に入りの場所は… |
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| ▲Real Principalも登場! | ▲積極的に英語で伝え合います! |
南陽小学校で、授業力向上アドバイザーによる外国語活動の公開授業と江東区英語教育推進委員会が同時開催されました。授業力向上アドバイザーは、本区独自の取組です。授業や保育に優れた先生を授業力向上アドバイザーとして認定し、区内の先生方を対象に授業公開を行っていただき、本区の先生方の授業力向上を図っています。
本区は英語教育に力を入れており、区内の小・中学校、義務教育学校の英語の指導に優れた先生方による英語教育専門委員会や外部有識者の先生方等に委員を依頼した英語教育推進委員会を設置し、英語教育の充実を図っています。さらに、英語スタンダードを策定し、小学校から中学校への指導の連続性を図り、児童・生徒に確かな英語力を育めるよう、授業改善に資する教員向けの指導資料も作成しています。また、指導力の高いALTを配置するとともに、小学5年生、中学2年生が、区内のTokyo Global Gatewayで日頃の学習の成果を発揮する取組も行っています。さらに、中学3年の代表生徒によるカナダへの短期留学も実施しています。なお、東京都が実施している中学校英語スピーキングテストにおいて、本区は令和6年度の全学年(YEAR1、YEAR2、YEAR3)の結果において、すべて東京都の平均値を上回っています。
今日の授業は、4年生の外国語活動で、文部科学省の小学校外国語活動教材「Let’s Try!2」の「This is my favorite place.」の学習でした。授業が始まると、教室中(今日は、ランチルームでした)が明るく、楽しい雰囲気でいっぱいになりました。児童と先生が、いつも外国語活動の授業を楽しんでいることがすぐ分かりました。最初のGreetingでの児童の歌や英語での挨拶も元気いっぱいで、天気や曜日、月日、時刻等もみんなよく理解していました。
「学校のお気に入りの場所と好きな理由を紹介しよう」、これがToday’s Goalです。結構難しいのでは?と感じましたが、なんの、なんの…。これまでの学習の積み重ねによる児童の習熟度の高さもありますが、先生の教材準備が見事でした。大きなモニター画面に映像が流れると、児童がよく知っている4年生の担任の先生方が登場しました。「This is my favorite place, the science room. I like science.」先生方が登場しただけでも児童の興味は高まりますが、それぞれの先生が児童と同じChromebookを操作しながら、実際に校内の好きな場所とその理由を英語で紹介してくれたので、共感しながら理解することができました。児童も早速Chromebookを使って、実際の校内の様々な場所の写真を見ながら、自分の好きな場所とその理由を考え、近くの児童と英語で伝え合いました。
しかし、それで終わりではありません。本区の小学校の外国語活動や英語の授業では、英語でCommunicationをする際に、GestureやReactionをしたり、会話を続ける工夫をしたりすることを大切にしています。特に本校の児童はその経験をしっかりと積んでいるので、身振り手振りを加えながら、「Great!」や「Do you like…?」、「How about you?」等の言葉を返し、Communicationを続けていきます。まさに、「Good job!」児童が輝いている、とても素晴らしい授業でした。何より、児童が英語で伝え合うことを楽しんでいることが、とても印象的でした。
授業後に、本区の英語教育についてご指導いただいている大学院の特任教授の先生が、4年生の児童が当たり前のようにローマ字入力をマスターしていることに感心されていました。また、それ以上に驚かれていたのは、スペルが分からない英単語を、児童が音声入力して、ちゃんとその単語が表示されていた(正しくきれいに発音できている)こと、児童が状況によって入力方法を使い分けていることでした。本校は、パイロット校として他校に先んじてChromebookを導入し、積極的に活用してきたことが、現在の授業での姿につながっています。英語も端末も、積極的に使っていくことが重要です。これからも、英語で伝え合うことを楽しむ児童・生徒を育てていきます!
江東区教育委員会教育長本多健一朗
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