5月29日「教育長の学校日記」
小名木川の流れのように人と心をつなぐ
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【3年】運動会に向けて!
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【6年】みんなが分かる!少人数学習
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【図工】力作ぞろいです! |
【1年】葉が見事なアサガオ |
早朝から、北砂5・6丁目を中心に小名木川の近くを歩きながら、こどもたちの登校の見守りに参加してきました。小名木川小、亀高小、六砂小、四砂中、砂中、大島中のこどもたち、登校を見守るストップさん、校門でこどもたちを出迎える先生方、見送りをしてくださっている保護者や地域の皆様等、たくさんの方と出会い、挨拶をしました。いつもこどもたちの安全を見守ってくださっている多くの方々に、心より感謝申し上げます。
登校の様子を見届けて、そのまま小名木川小を訪問しました。校内を歩いていると、こどもたちの「春の俳句」が目に止まりました。砂町で活躍した石田波郷は、「百方の焼けて年逝く小名木川」という句を詠んでいますが、松尾芭蕉も小名木川に船を浮かべ、「秋に添うて行かばや末は小松川」という句を詠んでいます(小松川は小松川村、砂村<今の砂町>のこと)。小名木川小は俳句に縁がある学校として、早くから俳句に親しんでいます。ちなみに、小名木川小は今、大島仮校舎で生活をしていますが、近くの大島稲荷神社には松尾芭蕉、小林一茶の句碑等もあります。廊下にあった句を少し紹介します。
<3年>「入学式おもたかったなあランドセル」「春の夜見上げてみればながれ星」
<4年>「ちょうちょもねやっと外へ一人旅」「なんだこりゃきれいすぎだって夜桜が」
<6年>「仲間とね青春感じてライラック」「春の夜あつがけうすがけまよっちゃう」
鈴木校長先生と各クラスを回っていると、どのクラスも明るくて、一人一人のこどもたちを大切にした授業が行われていました。6年生の算数では、2学級のこどもたちが5つのコースに分かれて少人数学習を行っていました。それぞれ10人ほどですから、指導が十分行き届きます。江東区独自のスタンダード強化講師の先生方も大活躍です。なかよし学級やひまわり教室でも、個に応じた学習がとても丁寧に行われており、学びが充実しているなと実感しました。こどもたちも落ち着いて生き生きと学習をしていました。まさに、「みんな、かがやく!」授業でした。先生方のご努力に感謝です!
そして、どのクラスでも鈴木校長先生の姿を見つけると、「校長先生~!」と笑顔で明るく声をかけてくる子がたくさんいます。また、校内のいたるところで鈴木校長先生に声をかけてやり取りをしている先生方を見かけます。小名木川小は、鈴木校長先生とこどもたちの関係はもとより、先生方や職員の皆さんも含めたみんなのつながり、学校全体の雰囲気がとてもいいなあと感じました。鈴木校長先生いわく、「保護者や地域の皆さんも、とってもいいんです」とのことでした。歴史的にも人や物をつないだ「小名木川」だからこそのつながりのよさでしょうか?建設中の新校舎は、これまで以上に小名木川を意識した、人や心をつなぐ「地域の学校」になります。
教育は、環境が大事です。その環境の中でも重要なのは「人」であり、その人たちに「笑顔」があふれていて、「明るさ」や「温かさ」が感じられることです。こどもも大人もそんな「心理的安全性」が保たれている環境の下では、のびのびと力を発揮することができます。その観点からも、本校の環境はとてもいいですね。1年生が育てているアサガオが、とっても大きな葉を付けていましたが、本校のこどもたちもすくすく育って大きな花を咲かせてくれることでしょう!
本区の校長先生方にはまったくかないませんが、最近、学校に行くと、私のことを知っているという子に会うことがあります。ある学校の運動会では、以前イベントで知り合った子から「教育長~!」と声をかけられました。うれしいですね。今日も4年生の図工の授業を見ていたら、「私、知ってます!」と話しかけてくれた子がいました。何と、一昨年度の第10回「きらり☆こうとう俳句祭」で区長賞を受賞した子でした(受賞句「うまれたら見せてあげるよどんぐりを」)。ちなみに、どんぐりはちゃんと見せてあげたそうです。そして何と、この学校日記で紹介した4年生の夜桜の句は、この子の句でした!
俳句に縁のある小名木川小の子たちの「夏の俳句」も、また見に行きますね。私ももう少しこどもたちに知ってもらえるように頑張らないと!
江東区教育委員会教育長本多健一朗
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