9月18日「教育長の学校日記」
「ともに」生きる ~アートパラ深川・ワークショップ~
![]() |
![]() |
▲スタートはここからです | ▲思い思いに色を付けています |
![]() |
![]() |
▲途中経過です | ▲友達と作品を見合います |
![]() |
![]() |
▲共生社会について意見を述べ合います | ▲虹色の笑顔が! |
深川小学校を訪問し、2年生の児童が取り組むアートパラ深川の皆さんによるワークショップの様子を参観しました。ワークショップの始めに、講師の方が「アートパラ」という言葉の紹介をすると、児童から「パラリンピック」という言葉が!さすが、パラカヌー瀬立モニカ選手の母校ですね。アートパラ深川の皆さんが目指していること、そして私たちがパラリンピック競技への取組を通して目指していることに共通しているのは、「共生社会」です。今日のワークショップの取組もそこにつながっています。
こどもたちが取り組んだのは、「ARTPARA FUKAGAWA AWARD 2024」で大賞を受賞したウルシマトモコさんの作品「青とはさみの会話<4card9message>」にみんなでテーマを決めて、色を付けたり、絵を描いたり、字を書いたりして、新たなアートを創り出すということです。まず、こどもたちはウルシマトモコさんの作品を見て、気付いたことを発表し合いました。おうち、まめ、まち、いきもの、さどきんざん、花、にじ、タイル…。そして、みんなで話し合って決めたテーマが、「にじいろのまち」でした。
クラスを2つのグループに分けて、2つのアート制作に取り組みました。それぞれ元は同じ、ウルシマトモコさんの作品の線画36枚のカードです。こどもたちはそれぞれにカードを手に取り、どんどん新たなアートを創り出していきます。躊躇なく、しかし自分なりの思いをしっかりと表現していくこどもたち、すごいですし、素敵だなあと思いました。「にじいろ」という言葉からでしょうか、色とりどりのカードができ上がっていきます。中には、単色で色を付けた子もいましたが、みんなのカードが集まると、まさに「にじいろのまち」になっていきます。ちなみに、前日に行ったクラスは「しぜん」というテーマで、こちらも素敵なアートになったそうです。
でき上がったアートを、まずグループの友達と見合って感想を述べ合い、その後にもう一方のグループのアートも見合いました。こどもたちはそれぞれの良さや感想等を話し合う中で、同じテーマなのに全然違うということに気付きました。まさに多様性です。
最後に講師の方より、アートパラ深川が目指す「共生社会」について話がありました。こどもたちは、お話を聞いている中で、「『ともに生きる』『社会』っていうことだね」と発言する等、自分たちなりにパラリンピックからパラアートをつなげて、そして自分たちが取り組んだアートを通して気付いたことがあったようです。改めて、こどもたちの感性や違いを認め合う心に感心するとともに、一人一人の「みんな、かがやく!」を実感しました。こどもたちは、「楽しかった!」、「またやりたい!」と声を上げていました。
今回のワークショップでは、本校の2年生だけでも4つの作品ができました。実は、このワークショップは、幼稚園や小学校、高校等、いくつかの学校園でも取り組んでいます。そして、それらの作品は「アートパラ深川おしゃべりな芸術祭2025」の中で、深川江戸資料館に飾られるそうです。年齢や性別、障害の有無等にかかわらず、たくさんの方々が取り組んだワークショップのアートをぜひ見てみたいですね。きっと、本校の2年生のこどもたちも、もっともっといろいろなことを感じるのではないでしょうか。
「アートパラ深川おしゃべりな芸術祭2025」は、プレイベントが、豊洲エリアで9月20日から27日に開催され、本祭が、深川エリア(門前仲町・清澄白河・森下)で10月18日から26日に開催されます(詳しくは、アートパラ深川のホームページをご参照ください)。本区の教育振興基本計画である「教育推進プラン・江東(第2期)」のキーワードは、「ともに」です。当然、そこには「『ともに』生きる」という意味も含まれます。今年はどんなアートに出会えるでしょうか。私も今からわくわくしています。
江東区教育委員会教育長本多健一朗
お問い合わせ先
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください