7月8日「教育長の学校日記」
あふれる「優しさ」と「温かさ」の中で、生徒たちは「成長」する
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【2年英語】I’m going tell about my dream | 【3年理科】イオン化傾向と電池 |
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【1年音楽】「七中栄えあれ!」校歌斉唱 | ▲3年生の修学旅行俳句 |
深川第七中学校を訪問しました。俳句に先進的に取り組んでいて、江東区立中学校俳句部の拠点校でもある本校。今年度赴任された伊藤校長先生は、日々の学校の一コマを写真と俳句風の、時には駄洒落風の十七音を添えて学校ホームページで紹介されています。本日、私が学校を訪問したことも「きょうきたよ 校歌を聴いて きょういくちょう」と、音楽室で1年生が歌う校歌を聴いている私の写真とともに、既に掲載されています。今回は明らかに駄洒落?ですね。それも、この学校日記が掲載される予告とともに…。
伊藤校長先生が、学校経営において今年度大切にされているのが、「成長」です。目指す学校像の1つにも、「生徒、保護者、地域、教職員が『成長』を意識して、『成長』を実感することができる学校」を掲げています。目指す生徒像には、「主体的に学び続けて自らの能力を引き出し、他者との協働を通して自身の成長を意識できる生徒」を掲げるとともに、「成長のために努力する」というキーワードも示されています。確かに、成長するためには目標をもつことや努力することが必要です。そして、失敗を恐れず挑戦することも大切です。「挑戦なくして成長なし」、「失敗と書いて成長と読む」という言葉もあります。
本校の各教室を回って授業の様子、先生や生徒たちを見ていると気付くことがあります。それは、生徒たちが授業に真面目に、それも楽しそうに取り組んでいることもそうですが、生徒も先生もとてもいい表情で授業に取り組んでいること、そして友達同士とのやり取りがとても自然で和やかなことです。本当に、どのクラスも雰囲気がいいんです。教室に、そして学校中に、「優しさ」と「温かさ」があふれている、そんな感じです。本校の目指す「成長」、そのための「他者との協働」や「失敗を恐れない挑戦」を進めていくためには、「心理的安全性」が保障された、安心して学び、生活できる環境が重要です。本校にはそれがあります。とても素晴らしいですし、簡単にはできないことです。
2年生の英語では、「My Dream」という学習で、友達の前で自分の夢について英語で話すということに取り組んでいました。All Englishで進む授業、生徒たちはとてもよく理解していて、自らの課題に主体的に取り組んでいきます。さあ、グループ内で発表です。生徒たちは3、4人のグループになると、順番を決めるじゃんけんからして楽しそうです。Clear voice、Eye contact、Gesture等を意識して「My Dream」について話します。中にはばっちり暗記して、友達にしっかりと思いを伝える生徒もいます。ここでも、生徒たちのとてもよい関係、心理的安全性が保障された空間が、英語での伸び伸びとした表現、堂々としたコミュニケーションを可能にしています。学習は終始笑顔で進んでいきます。
1年生の音楽の授業でも、他の授業同様とてもいい雰囲気の授業で、合唱コンクールに向けた話題で盛り上がっていました。生徒たちにとって「成長」を実感できる大きな行事の1つですね。これまで合唱の名曲を数多く生み出してきた、NHK全国学校音楽コンクール(Nコン)の中学校の部の昨年度の課題曲は、緑黄色社会の「僕らはいきものだから」でした。中学校という3年間、「このままがいい」と思っていても変わっていく、変わっていく自分たちこそ美しいと受け入れていく、まさに本校が目指す「成長」に中学生が向き合っていく、そんな歌です。合唱コンクールではどんな「成長」があるのでしょうか?
本校のサポートルームにもお邪魔しました。ここにも「優しさ」と「温かさ」があふれていて、「今日来た教育長」も「女子バナ」に快く?混ぜてもらいました。「優しさ」と「温かさ」があふれる本校の、「七中PRIDE」をもった生徒たちのそれぞれの「成長」にエールを送りたいと思います。ちなみに、いきものがかり「YELL(エール)」は平成21年度のNコン中学校の部の課題曲です。
江東区教育委員会教育長本多健一朗
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