7月2日「教育長の学校日記」
江東区すべての先生方が主体的に学んだ水曜日 ~小学校教育研究会音楽部の研究授業より~
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▲次は【イ】を聴いてみましょう | ▲グループで話し合います |
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▲1つのシートにまとめます | ▲話し合ったことを全体で共有します |
今日の「Challenge Wednesday」は、江東区立小学校・中学校・義務教育学校・幼稚園のすべての先生方が、一斉に研究活動に取り組む日でした。区内の学校や幼稚園、教育センター等、様々な会場で、先生方はそれぞれの研究部会に主体的に参加し、研究に取り組みました。私は、江東区小学校教育研究会音楽部の先生方の研究授業が行われる第二大島小学校を訪問しました。
今日の授業は、6年生音楽「曲想の移り変わりを味わいながら聴こう」という内容で、CM等でも使用される等、多くの方が聴き覚えのあるブラームスの「ハンガリー舞曲第5番」を鑑賞するというものでした。「曲想の移り変わりを味わう」って、難しいなあと私は思ったのですが、曲を聴いたこどもたちは、気付いたこと、感じたことをささっと付箋に書いていくのです。その学習に取り組む姿を見て、驚くとともに感心しました。
二大小の音楽の先生によると、こどもたちはこれまでの鑑賞の授業で様々な楽曲を通して、音色や速度、旋律、強弱等に注目して音楽を味わう学習に取り組んできているとのことでした。5年生の時の音楽鑑賞教室(6月13日「教育長の学校日記」~素敵な「音」を心の底から体中で「楽」しむ~をご参照ください)もきっとよい経験になっていることと思います。さらに6年生になってからも、ホルストの管弦楽組曲「惑星」より「木星」をオーケストラの響きを味わいながら聴く等、様々な鑑賞の学習の積み重ねが、今日のこどもたちの学習の姿に繋がっていることが分かりました。
「ハンガリー舞曲第5番」は、短調から長調へと転調する部分があり、今日はそれぞれの部分の特徴や変化に注目して鑑賞をしました。こどもたちは、それぞれの部分について、「音が強くなる」、「急いでいる感じがする」、「音色が変わった」、「強弱がはっきりしている」、「くり返しがある」等、多くのことに気付いていましたし、短調から長調への変化では、「速さが変わった」、「暗い→明るい」等、曲想の変化に言及していました。
今日の授業では、こどもたちが意欲的に学んでいたこと、そして「曲想の移り変わり」はもちろん、多くのことにこどもたちが気付くことができていたことが、素晴らしいなと感じました。そして、もう一つ素敵だなあと思ったことがありました。それは、研究授業に参加された先生方です。研究授業を参観されている先生方って、結構眉間にしわを寄せて、難しい表情をしていることが多いのです。しかし、本区の音楽部の先生方は、皆さん笑顔で、授業の様子やこどもたちの学習している姿を見ているんです。その先生方がつくる優しくて温かい雰囲気が音楽室いっぱいに広がって、こどもたちの学びにもいい影響を与えていたと思いますし、授業をされていた先生の緊張もほぐしてくれたのではないかと思います。私も、もっと笑顔で授業を参観しようと心に決めました。
音楽部の先生方、本日はありがとうございました。指導案はもちろん、研究経過報告を見て、グループで授業者の先生を中心に2か月以上にわたりどのように研究を深めてきたのかが、よく分かりました。こどもの学び同様、経過を知ることはとても大事です。音楽って、授業っていいなと改めて実感することができました。江東区中のこどもたちが、学習としての音楽はもとより、広い意味で音楽が好きになってくれるよう、これからもよろしくお願いします!「音」を「楽」しむって、いいですよね!あっ、そうそう、協議会でお話した、私が満員電車の東西線の中でパワーをもらうために聴いている緑黄色社会のアルバム「Channel U」の「PLAYER1」ですが、次の「恥ずかしいか青春は」まで聴くと、より元気になりますよ!
江東区教育委員会教育長本多健一朗
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