10月8日「教育長の学校日記」
江東区すべての先生方が主体的に学んだ水曜日③
~中学校教育研究会特活部・進路指導部より~
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【特活部】雰囲気がとてもいい学級です
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【特活部】活発に意見を述べ合います
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【特活部】自分ができることを考えます
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【進路指導部】講演後の質疑応答
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今日は「Challenge Wednesday」です。江東区立幼稚園・小学校・中学校・義務教育学校のすべての先生方が、午後の時間に一斉に研究活動に取り組みました。午前中たっぷり二亀幼、二亀小に行っていた私は、一度役所に戻って、午後は中学校の先生方の研究会、深川第八中学校で行われた特別活動部の研究授業、南砂中学校で行われた進路指導部の講演会に参加してきました。
今年度、江東区立中学校の先生方は、これまで以上に授業力・指導力の向上を目指して、研究の充実に取り組んでいます。本区の中学校教育研究会では、国語や数学等の10の教科部会と特別活動、学校保健等の11の領域部会に分けて、先生方がそれぞれに参加して研究に取り組めるようになっていて、今日は領域部会の研究日でした。
まず、深川八中で開催された特別活動部の学級活動の研究授業に参加しました。題材は「後期に向けての学級づくり」で、今日の授業のテーマは「よりよいクラスのための行動宣言をしよう」でした。学級活動での話合い活動というと、議長がいて、書記がいて…、というような形式が一般的ですが、今回は、ワールドカフェ方式での話合い活動でした。
ワールドカフェ方式というのは、カフェのようなリラックスした雰囲気で4~6人程度のグループで話合いを行い、定期的にメンバーを入れ替えます。そうすることで参加者同士の相互理解を深めたり、新たなアイデア等を創出したりすることが期待できます。今日の話合いは、「自由に話そう」、「しっかり聞こう」、「つなげて広げよう」、「見える形に残そう」、「楽しく安心して!」という5つのルールの下、行われました。
話合いは、3ラウンドで構成されていて、第1ラウンドは「理想のクラスとはどんなクラス?」、第2ラウンドは「理想のクラスを実現するためにすべきことは?」、第3ラウンドは「1年●組を理想のクラスにするためにできることは?」でした。話合いは、とても活発に、そしてルールに基づいて進んでいきました。担任の先生と生徒たち、そして生徒同士の関係がとてもよく、心理的安全性が確保されていて、温かい雰囲気を感じました。日頃の学級経営の成果ですね。先生という職業の素晴らしさを改めて感じました。
素敵な先生と生徒たちの授業を見た余韻に浸りながら、南砂中で開催されている進路指導部の講演会に向かいました。進路指導部は研究授業を行うのではなく、講師の先生からお話を通して学ぶスタイルの研究会でした。テーマは、「中学校での進路指導・キャリア教育に期待すること」でした。講師の先生からは、「キャリア教育とは」、「進路指導・キャリア教育の変遷」について、とても丁寧にお話がありました。参加された先生方は、改めて、進路指導やキャリア教育についての基本の「き」や、鍵となる重要なお話を伺うことができたと思います。そして、講師の先生が最後に力説されていたのが、キャリア教育の「要」となるのが、特別活動だということです。
今日の2つの研究会で、それぞれの講師の先生がまったく同じ話をされていました。それが、「特別活動、特に学級活動は、とても大事である。中学校では、特にしっかりと学級活動に取り組んでほしい」ということです。これからの世界をつくっていく中学生にとって、キャリア教育という視点からも、学級活動という話合い活動にしっかりと取り組んでいくことは重要です。そして、そのためには、先生方が学級活動についてもプロ教師としての力を高めていかなければなりません。今回、学級活動の研究授業に取り組んだ特別活動部の先生方、深川八中の担任の先生には拍手を送りたいです。
7月16日、江東区議会の本会議場を使って、24校の生徒会本部役員の生徒たちがこども議員となって、「こども議会」で様々な意見を述べてくれました。本区の中学校の生徒たちは素晴らしいです。そして、生徒たちが力を付けているのは、各校の先生方の指導の賜物です。江東区立中学校・義務教育学校の生徒たち、先生方のこれからに、ますます期待します!
江東区教育委員会教育長本多健一朗
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