5月20日「教育長の学校日記」
こどもたち主体の教育、学校行事を創る~体育的行事編~
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【南陽小】こどもたちが進める開会式 |
【南砂小】25周年なので、「ニコ25」 |
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【深川五中】逆転目指して! | 【深川五中】大繩跳びに挑む2年生 |
雨天延期になった学校のうち、3校の運動会が今日実施されました。午前中に予定されていた会議がキャンセルになったので、早速学校に向かいました。今日は、とてもいい天気になりましたが、逆に熱中症への対策が必要でした。どの学校でも気温やWBGTを計測しながら、給水時間を確実にとる等、配慮していました。
平日になってしまいましたが、多くの保護者や地域の皆様が応援に駆けつけてくださっていました。PTA、保護者の皆様のご支援・ご協力にも心より感謝申し上げます。各校の運動会の様子をこどもたちが考えたスローガンとともに紹介します。
【南陽小学校】「南陽の なかまと団結 運動会」
児童数が約850名の本校ですが、短い時間でささっと児童が校庭に集まったかと思うと、すぐに整列できてしまうことに感心しました。開会式は児童の進行で、はじめの言葉は1年生でした。開会式の中で、赤組と白組に分かれてのエールの交換と応援合戦もありました。6年生の団長さん、いい声でした。この経験が大きな力になってくれるといいなと願って応援団のこどもたちの雄姿を見ていました。
最初の演技は1年生の表現「1年生はかわいいだけじゃだめですか?」でした。4月に練習を見ていたので、成長を実感できました。「かわいいだけ」じゃなく、上手でしたし、かっこよかったですよ、と付け加えておきます。
【南砂小学校】「笑顔と思いやりでつながる 最後までニコ25あふれる 運動会」
短距離走をしている1年生を応援している6年生。一生懸命に声を出しています。競技の状況を見て、主体的に応援をしているようです。今年度南砂小では、5・6年生代表児童がプロジェクトチームを結成し、児童の意見で、全校大玉送りやリレーを計画、実施したそうです。江東区では、4月に「江東区こどもの権利に関する条例」が施行されたことで、これまで以上にこどもたちの意見を生かした取組が広がってきています。
本校は、すまいる学級が設置されている区内唯一の小学校ですが、広い校庭で多くの人たちが動いている運動会においても、先生方が一人一人の児童に寄り添って支援をしている姿が随所に見られ、さすがだなと感心しました。
【深川第五中学校】「ついに我らが燃えるとき… 信じて掴め最高の勝利を!」
午後の学年毎のクラス対抗種目を参観しました。午後の部開始前に、各教室から聞こえてくる掛け声に、この種目にかける生徒たちの並々ならぬ思いが伝わってきます。4月に出会った仲間たちが、思いを一つに取り組んできた成果を出す場がやってきます。クラスには運動が得意な子もいれば、そうでない子もいます。練習を通して、互いの個性を理解し、尊重し合い、まさに、「みんな、かがやく!」を目指して取り組むことの大切さに気付いたのではないかと思います。
最高学年である3年生のムカデ競走。さすが、どのチームもレベルが高い。そんな中あるチームにアクシデントが…。でも最後まであきらめずにゴールに向かって再スタートをしました。すると、ゴールしたチームの生徒たちがコースの近くまで行って応援を始めました。その輪がどんどん広がります。五中の特色である「パイオニア魂」の本領発揮です。そのシーンに目頭を熱くした方がたくさんいらっしゃいました。
今、運動会だけでなく、学校行事等を学習指導要領や、そもそものねらいに則して見直している学校が多くあります。大事なのは、こどもたちの主体的な学び、取組になっているか、こどもたちの意見を表明する権利が守られているかということです。
運動会のような学校行事は、当日の様子や結果だけでは見えにくいのですが、当日までの様々な経験の中で、こどもたちはたくさんのことを学んでいきます。そんなことも、お子様と話題にしていただければと思います。そして、行事後のアンケート等で、よかったことや気付いたこと等、お声を届けていただければと思います。
江東区教育委員会教育長本多健一朗
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