6月25日「教育長の学校日記」
生徒と教師がかかわり合い、巻き起こす「化学変化」
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【3年社会】熱い!グループ協議 | 【2年音楽】挑戦したい楽曲は? |
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【2年理科】「化学変化と熱」 | ▲六中には欠かせない書道部作品 |
深川第六中学校の学校公開にお邪魔しました。急に晴れたかと思うと激しい雨が降るといういつもの梅雨とは違う、不思議な天気でした。そんな中でしたが、生徒たちは集中して学んでいました。河合校長先生は、「本校の生徒たちはとても落ち着いていますし、何事にも前向きに、そして積極的に取り組んでいます。何より、温かい地域や保護者の皆様のサポートがありがたいですし、教職員も頑張っています」と話してくださいました。
3年生の社会では公民的分野の学習をしていました。現代社会に目を向けて、グローバル化、情報化、少子高齢化、多様化等、各テーマについてグループで話し合い、他のグループへの質問を考える等、話し合いが熱く盛り上がっていました。先日は都議会議員選挙がありました。また、来月には参議院議員選挙もあります。3年後には有権者になる生徒たちにとって、現代社会の課題について考えていくことはとても大切なことです。テーマには、伝統文化もありました。まさに、本校のある木場では、木遣りや角乗り、祭りや太鼓等、素晴らしい伝統文化が継承されています。この後の発表やディスカッションがとても楽しみです。
2年生の音楽では、合唱コンクールの自由曲を自分たちで選ぶということに取り組んでいました。様々な楽曲を聴き、感想や意見をワークシートに記入していました。豊富な経験と専門的な知識をもち、生徒たちのことをよく知っている音楽の先生が、様々な声質や個性をもつ生徒たちにとって「みんな、かがやく!」ことができる候補曲を7曲提案されていました。自分たちで楽曲を決めることができるので、生徒たちも真剣でした。
2年生の理科では、「化学変化と熱」について学習をしていました。鉄粉を酸化させる実験Aとアンモニアを発生させる実験B、それぞれ反応前後の温度変化を調べます。実験Aで起きる化学変化は周囲に熱を出す「発熱反応」であり、実験Bで起きる化学変化は周囲から熱を奪う「吸熱反応」です。これまで、化学変化が起これば熱を発するものと思っていた生徒たちは、ここで新たな気付きを得ます。先生の熱心な指導は、熱量とともに生徒たちの心(頭)に届いたはずです。
理科の授業をしていた2年生の教室の黒板に、「授業が命」という書道部の生徒による書が貼ってありました。授業を大切にしようということだと思います。教師が準備をした授業に、生徒が主体的にかかわり、学びは形や質を変え、深まっていきます。学校における学びは「化学変化」です。そしてその化学変化は、互いの熱量が加わり合うことで、確実に「発熱反応」になるはずです。生徒たちから学びの熱を奪ってしまう「吸熱反応」になってしまっては困ります。
各教室では、運動会で生徒と教師が巻き起こした「化学変化」の熱量がまだ感じられました。相当な「発熱反応」だったのでしょう。深川六中で次に起こる「化学反応」は、生徒たちにさらに大きな熱量をもたらしてくれる「発熱反応」になることでしょう。
江東区教育委員会教育長本多健一朗
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