10月16日「教育長の学校日記」
~「授業」を高め合う先生方、「授業」で学び合い、育ち合う生徒たち~
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▲【理科】授業前の和やかな雰囲気もいいですね |
▲【理科】どの班も協力して、手際がいいです |
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▲【理科】ヨウ素液とベネジクト液を入れて… |
▲【国語】授業の見通しがもちやすい板書 |
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▲【国語】端末で写真に撮って、提出 |
▲【国語】手本を見て、下敷シートを活用して… |
開花が遅れていた金木犀が一斉に咲き始めました。改めて、自然の営みはすごいなと思います。今日は、第二南砂中学校を訪問しました。この学校日記でも恒例となった、江東区立中学校・義務教育学校後期課程の先生方が、教科毎に一堂に会して授業研究を行う「中学校教科交流授業研究の日」の今年度の2回目が行われました。教育委員会と学校が思いを一つにして、このような授業研究に取り組んでいるのは、江東区ぐらいです。二南中では、国語と理科の授業が行われ、城東地区の中学校の国語と理科の先生方が集まり、授業研究に取り組みました。
先に結論から述べておくと、「先生方が提案してくださった授業、とてもよかったです!」そして、「生徒たち、素晴らしかったです!」国語では、小学校を卒業して半年経った1年生がこんなに成長するんだなあという姿が、理科は2年生の授業でしたが、実験の技能や思考力の高さに感心させられました。これらは、先生方の日頃の実践の賜物であり、生徒たち一人一人が頑張ってきた成果でしょう。本校以外の会場の授業も素晴らしかったと聞いています。江東区立中学校・義務教育学校後期課程の先生方、頑張っています!
理科は、2年生「動物の体のつくりとはたらき」の「消化と吸収」の授業でした。本来であれば、説明で終わってしまう内容ですが、実験で確かめるというチャレンジでした。体の中で起きていることは日頃目にすることはありませんし、またミクロの世界なので映像等で見ることはできますが、自分たちにできる方法で実際に確かめるということに価値があります。さらに、素晴らしいなと思ったのは、生徒たちです。実験の技能と思考力が高いことは先述しましたが、どの班もチームワークというか仲がいいんです。みんなで協力しながら、慎重さを求められる難しい実験もしっかりとやり遂げていました。授業者の先生が担任をされているクラスだったのですが、クラスの雰囲気のよさが伝わってきました。日々の授業実践、学級経営の成果が見られた授業でした。
国語は、1年生の書写「行書の特徴を意識して書く」でした。書写の授業は時数も少なく先生同士でも見る機会があまりないので、ありがたい提案であり、学びの多いとてもよい授業でした。日本の伝統文化としての「毛筆」についてしっかりと学ぶことと、現代の先進技術としての動画や生徒の端末の効果的な活用という、それぞれのよさを生かした、先生の工夫が光る授業でした。今日書いた文字は「緑」です。楷書から行書になったときに、点画等がどう変わるかが学びやすい文字ですが、その変化や画数も多く、上手に書くのは難しそうです。そこで、範書動画を視聴したり、下敷シートを使用してバランスを考えて書いたり、生徒同士で作品を見合ったりしながら学習を進めていきます。最後には自分の作品を端末で撮影して振り返りとともに提出していました。こういう学びを重ねていくと、字も上手になるなと実感しました。
今、授業で求められているのは、「主体的・対話的で深い学びの実現」であり、「個別最適な学びと協働的な学びの実現」です。多くの先生方がこどもの頃に受けてきた授業、ベテランの先生方が若い頃にやっていた授業とは大きく違います。求められるものが変わっていき、新たなことが加わっていく先生方は大変です。そこで、私たちは「Challenge Wednesday」等を設定し、先生方が学べる時間を確保しています。また、先生方は主体的に授業改善に取り組んでいます。江東区の先生方は、「授業」を高め合う努力をし、「授業」の内容、質は高まってきています。そして、江東区の生徒たちは、先生方が工夫した「授業」をとおして、学び合い、育ち合っています。先生方、そして生徒の皆さんの頑張りに大きな拍手を送ります。今日の授業に参加されたすべての先生方の授業に、今日の授業の成果が生かされることを期待しています!「みんな、かがやく!」授業を「ともに」創っていきましょう!
江東区教育委員会教育長本多健一朗
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