ホーム > こども・教育 > 教育委員会 > 「学校、今日行く!」~教育長の学校日記~ > 令和6年度(2024年度)発行号 > 11月18日 「教育長の学校日記」~「授業力向上アドバイザー」による授業から大いに学ぶ!<小学校・外国語(英語)>~
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更新日:2024年11月21日
▲授業は、児童中心で楽しく始まります! |
▲ALTと先生のコンビネーションもバッチリ |
▲ペアで伝え合い、アドバイスもし合います |
▲学級での発表にも意欲的に取り組みます |
▲活発に行われる友達との自由な伝え合い |
▲PTによるデジタル教科書活用方法の紹介 |
枝川小学校を訪問しました。今日は、江東区独自の「授業力向上アドバイザー」による外国語(英語)の授業公開が本校で行われ、区内の多くの先生方が参加されました。まさに、「プロフェッショナル」。素晴らしい授業でした。参加された先生方は得をしたなと思うほど、多くのことを学ぶことができました。
今の先生方は忙しいです。でも、よい授業をしたいと思っていますし、教師は研修・研究をとおして自らの授業力を高めていかなければなりません。そこで、江東区では、「Challenge Wednesday」を設定したり、研修会を行ったり、研究協力校を指定したりして、研修・研究の機会をつくっています(もちろんDXを推進し、負担軽減、効率化も図っています)。その研修の1つが、「授業力向上アドバイザー」制度です。毎年、優れた授業・保育をされる先生を「授業力向上アドバイザー」として認定し、授業・保育を公開していただいています。よい授業・保育をライブで見ることは、教育専門書を何十冊読むより実践的で、効果的な学びになります。2023年のWBCに参加するために日本に凱旋した大谷翔平選手のバッティング練習を日本の一流の選手たちが、バッティングケージに張り付いて見ていた、まさにあの姿です。生きた教科書から学ぶ。「百聞は一見にしかず」です。
授業が始まりました。こどもたちの笑顔から、「英語が好き」、「英語の授業は楽しい」と思っていることが伝わってきます。授業の最初の「Greeting」、あいさつや天気、曜日、日付、時刻などの英語での確認も児童中心で、前に立ったSmall teacherの2人が進めていきます。そこから「Warm up」として、週末のできごとについて英語で伝え合ったり、英語の歌を歌ったりしながら、身に付いた英語を楽しく使っていきます。そのテンポのよさ、そして児童がしっかりと楽しみながらも目的を達成している様子に感心しました。
今日は、「小学校の思い出を伝え合おう」という授業でした。6年生は、日光移動教室があったり、連合運動会があったりと、思い出の行事がたくさんあります。先生は、こどもたちの「話したい」、「伝えたい」という思いをうまく引き出し、英語で表現できるようサポートしていきます。前の時間に端末で作成したカードを使いながらペアになった子と互いに思い出を英語で伝え合います。互いに発表をよりよいものにするために、「clear voice」、「eye contact」、「gesture」、「reaction」等を意識したり、「Do you…?」、「How about you?」等を使って会話を続ける工夫をしたりしていました。ペアでの伝え合い、高め合いを終えると、教室を自由に動きながら、様々な友達との伝え合いにChallengeです。近くで見ていた私も2人のこどもたちから声をかけられ、英語での伝え合いに参加しました。こどもたちが英語で会話をすることを楽しんでいる、それもレベルが高いことにまたまた感心させられました(私は内心どきどきでしたが…)。
本当に素晴らしい授業でした。私が言葉で説明するより、一度皆さんに見ていただきたいですね。そして、さらに素晴らしかったのは、今日の授業とその後の協議会に多くの中学校の先生方も参加してくださったことです。小学校・中学校の先生方がともに授業を見合い、連携して授業の質を高めていくことはとても重要です。特に英語は小中の接続をしっかりと行っていくこと、「英語嫌い」にさせないことが大切です。江東区では、小学校・中学校の先生方で一緒に英語スタンダードプロジェクトチーム(PT)や、英語教育推進委員会・専門委員会を作って、こどもたちの英語力向上を図っています。
改めて、よい授業をしてくださった「授業力向上アドバイザー」の枝川小の先生、英語スタンダードPTの先生方に心より感謝申し上げます。江東区の小学校の外国語(英語)の授業、素晴らしいです。協議会に参加された先生が、目を輝かせながら「頑張りますっ!」と笑顔で帰られたと報告を受けました。これからの江東区の外国語の授業がますます楽しみです!
江東区教育委員会教育長本多健一朗
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