ホーム > こども・教育 > 教育委員会 > 「学校、今日行く!」~教育長の学校日記~ > 令和6年度(2024年度)発行号 > 11月6日 「教育長の学校日記」 ~「みんな、かがやく!」Challenge Wednesday【中学生編】~
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更新日:2024年11月12日
▲「今までの苦労が1分で全て報われる。それがパラ」 |
▲瀬立選手もチームの一員として参加! |
▲合唱のプレゼントは、心にしみました |
▲瀬立選手から生徒たちの頑張りに大きな拍手! |
江東区では、こどもたちが主体的に学び、活動することを大切にしています。そして、今日は「Challenge Wednesday」でした。午前、午後と江東区のこどもたちの主体的に活躍する姿を見てきました。「江東区のこどもたち、本当にすごい!」と、改めて実感した一日でした。そんなこどもたちを育ててくださっている先生方にも感謝です!午前中は、第三砂町中学校に伺いました。
瀬立モニカ選手が3年間をかけて全中学校・義務教育学校で講演・交流活動をする「心の教育授業~折れないココロのつくりかた~」も、最終年度となりました。パリパラリンピックで6位入賞を果たした瀬立選手、ハードスケジュールにもかかわらず、今年度も8校を訪問してくださいます。今日は、今年度2校目の第三砂町中学校での開催でした。
2時間目は全校生徒が体育館に集まって、瀬立選手のお話を聞きました。生徒たちに年齢やマインドが近く、話がとても上手な瀬立選手の話は生徒たちの心にガンガン響いていきます。特に、高校の体育の時間に大けがをした話、そして車椅子生活になって感じたことやパラカヌーへの取組等々…。生徒たちは、当事者として経験された瀬立選手だから語ることができる、具体的で熱量のこもった話に引き込まれていきます。ぜひ皆さんにも、機会があれば瀬立選手の話を直接聞いていただきたいなと思います。ネタばれになるので、詳しい内容はお話できませんが、生徒たちが心に残ったと言っていた一節だけ紹介します。
「よく『障害を乗り越えて』とか言うけれど、私はそうは思いません。乗り越えるなんて無理です。障害とは、毎日向き合っていかなければなりません。私は、『障害はバディ』だと思っています」
3時間目は、生徒たちが考えた交流会です。進行もすべて生徒たちで行います。オリンピアンやパラリンピアンの話を聞く授業はどこにでもあります。私たちが大事にしているのは、生徒たちが主体的に考え、取り組み、瀬立選手と心の通う交流をしてもらうことです。生徒たちは「多様性」というテーマで、車椅子の瀬立選手とともに楽しめる企画を考えます。三砂中では、1年生が交流会を企画運営してくれました。そして、彼らが考えた交流会は、「瀬立モニカさんの思いを聴き、こころのバトンをつなごう!」というタイトルで、瀬立選手と一緒に、車椅子で「借り人競争」を行うという内容でした。
慣れない車椅子に乗った友達の気持ちを考えながら、車椅子を優しく押して移動します。そして、様々なお題が書かれたカードをめくります。例えば、「歌が得意な人」、「2月生まれの人」、「国語が好きな人」、「筋トレをしている人」等です。競技者は、そのお題に合う人をフロアの中から探します。ここで、生徒同士も互いに知らなかった一面、個性に気付きます。瀬立選手は生徒と一緒にチームに入ったり、お題に合う借り人になったりして、会場はかなり盛り上がっていました。最後には、生徒たちから感謝の言葉と合唱「Forever」のプレゼントがありました。生徒たちの思いは、瀬立選手にしっかりと届いたようです。
三砂中の1年生、各クラスのまとまりもよかったですし、とても明るくて、元気でした。そして何より、会の進行や盛り上げ方も最高でしたね(先生方もともに盛り上がっていたところが最高に素敵でした)。生徒たちにとって、瀬立選手から学んだこと、瀬立選手と触れ合い、楽しんだことは、きっと「Forever」な思い出になったことと思います。今日の活動の様子を見ていて、三砂中の生徒たちが、「みんな、かがやく!」学校、「みんな、かがやく!」社会を創ってくれると確信しました。頼んだよ!三砂中のみんな!
江東区教育委員会教育長本多健一朗
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