ホーム > こども・教育 > 教育委員会 > 「学校、今日行く!」~教育長の学校日記~ > 令和6年度(2024年度)発行号 > 11月16日 「教育長の学校日記」 すべてが、「こども『ど』まんなか」で! <周年記念式典⑤>
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更新日:2024年11月18日
▲正門からのアプローチも素敵な本校です |
▲本校伝統の「北砂邦楽合奏団」 |
▲「よろこびの言葉」言葉も歌も素晴らしい! |
▲「なぎなたクラブ」によるリズムなぎなた |
▲ジョン万次郎がつないだ「よさこい鳴子踊り」 |
▲全校児童で作ったバースデーケーキ |
北砂小学校の開校50周年記念式典が行われました。本校は昭和50年、工場跡地への都営住宅建設に伴う児童数増加により開校しました。体育館やプールが完成しない中、第1回の入学式は玄関で行ったそうです。その後、増築工事やエコスペースの設置、校庭の芝生化等を重ね、平成28年には現在の木質化を図った素敵な校舎になりました。
本校のある地域には、かつて土佐藩下屋敷があり、「ジョン万次郎」の名で知られる中浜万次郎が11年間住んでいました。本校の初代校長である瀬田校長先生が作詞された校歌「北砂の子」には、「世界の友がまっている」等、万次郎とのつながりが想起される歌詞があります。また、本校は万次郎の縁で、平成2年高知県土佐清水市立中浜小学校と姉妹校となりました(平成30年に中浜小は休校)。本校が、「よさこい鳴子踊り」に取り組んで来たのは、このような歴史的な背景があるからです。今年度の50周年記念運動会では、「全校よさこい鳴子踊り」が大々的に復活し、本日の式典後には、1年生から4年生の児童が校庭でよさこい鳴子踊りを披露してくれました。
「ジョン万次郎」、「よさこい鳴子踊り」以外にも、本校には特色ある伝統があります。それが、「北砂邦楽合奏団」です。平成16年に有志を募って活動を開始し、その年の開校30周年記念式典アトラクションとして合奏を初披露しました。その後、課外クラブ「北砂邦楽合奏団」として正式に設立しました。本日は、式典前に見事な箏と三味線の演奏を奏で、式典の開式に彩りと和の心を添えてくれました。
小島校長先生に50周年を迎え大切にされてきたことを伺うと、「こども『ど』まんなか」というコンセプトで取り組んできたことを話してくださいました。「こどもたちのための50周年にする」、「コロナで途絶え、できなかった経験・体験を取り戻してあげたい」、「多くの人たちに見守られ、応援されていることを実感させたい」、「コミュニティ・スクール元年であり、新しい学校づくりを進めていきたい」、「学校・家庭・地域の力を合わせ、忘れられない1年にしたい」という思いをPTAや地域の皆様と共有し、取組を進めてきたそうです。今年度の50周年を記念した様々な特別授業や児童の取組を見ると、コンセプトや思いがしっかりと生かされていることが分かりました。
本校独自の歴史や伝統をさらに輝かせ、つないで来た今年度、未来へつなぐ新たな取組が、それも「こども『ど』まんなか」で生まれました。それが、「北砂なぎなたクラブ」です。なぎなたの全国大会等で活躍する本校6年生児童の「50周年を機に、なぎなたを新たな本校の伝統としたい」という思いに賛同した児童たちが集い、江東区なぎなた連盟のご協力をいただきながら活動を開始し、式典後のアトラクションとしてリズムなぎなたを披露してくれました。「あっぱれ!」というしかないですね。
改めて、北砂小学校開校50周年おめでとうございます。開校50周年実行委員会、PTA、地域の皆様、教職員の皆様、ありがとうございました。「北砂の子」は、多くの皆様の「こども『ど』まんなか」の温かい心に支えられながら、校歌の歌詞の如く、「あたらしい光もとめていま進む力のかぎり」を体現してくれることでしょう。「ジョン万次郎」の志を継ぐ「北砂の子」の行く先には、「希望のにじ」と「世界の友」が待っていますからね。
江東区教育委員会教育長本多健一朗
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