ホーム > こども・教育 > 教育委員会 > 「学校、今日行く!」~教育長の学校日記~ > 令和6年度(2024年度)発行号 > 7月5日 「教育長の学校日記」 ~自分の意見をしっかりと述べられる、大好きがいっぱいの「にじいろの学校」~
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更新日:2024年7月5日
▲1年算数「あんぱんとメロンパンの数の違いは…」 |
▲2年学級目標も元気や優しさにあふれています |
▲5年算数「その情報で合同な三角形が描けるかな」 |
▲6年音楽「ラバーズコンチェルト」の合奏 |
▲全校で、俳句に熱心に取り組んでいます! |
▲図書室には、夏の課題図書が勢ぞろい! |
今日は、第三砂町小学校を訪問しました。「こどもたちが、自分の意見をしっかりと述べることができるんです。大勢の人の前で、代表で話をする時でさえ、事前に原稿を用意することなしに、自分の感想をその場でまとめて、それもすごくいい話をしてくれるんです!」これは、淺野校長先生が本校のこどもたちのよさについてたくさん紹介してくださった中で、話されたことです。
私は毎年三砂小を訪問していますが、私も三砂小の子たちは、自分の思いや考えを自分の言葉で表現するのが上手だなと思っていました。昨年度、ノーベル賞を受賞された大村先生の講演が本校であった時の児童代表の言葉も、いじめ防止授業に取り組んだ代表委員会の子たちの話も、とてもしっかりとしていました。
今日の6年生の授業でも、そんな場面を見かけました。あるクラスでは、本校で大事にしているSDGsの目標5「ジェンダー平等を実現しよう」に関わる授業が行われていました。職業や進路についての思い込み(アンコンシャス・バイアス)について話し合っていた時に、「職業や役割は、男女平等であるべきだと思う」、「思い込みがあること自体がおかしいと思う」等、ジェンダー平等についての自分の意見をしっかりと述べていました。
また、音楽の授業でも同じような場面がありました。「ラバーズコンチェルト」を2つのグループに分かれて合奏していました。淺野校長先生と私は素晴らしい演奏に思わず拍手をしてしまいましたが、こどもたちは、互いのグループの演奏をよりよくするための課題をいくつも述べることができていました。それも、どの意見も楽器ごとの特徴を踏まえた改善につながる発言でした。
江東区では、昨年度より「Speak Upプログラム」という、こどもたちの話す力を高める取組を行っています。自分が伝えたいことを自分の言葉でプレゼンしていくことは、とても大事なことです。本校の先生方は、このプログラムにも熱心に取り組んでくださっているようですが、それ以前から本校ではこどもたちが主体的に自分の意見を述べることを大切にしてくださっていたのです。さらに言うと、日頃から先生方が、こどもたちにとって失敗を恐れずに発言しやすい「心理的安全性」を高めていること、先生方自身が挑戦することを大切にしていることが、こどもたちの挑戦する気持ちにつながっているのです。
今日、授業を見ていると、どの教室の授業を見ていても、先生方がとても楽しそうに授業をしていて、先生方がこどもたちのことが大好きだということが、笑顔や言葉、教室の雰囲気からも伝わってきました。当然、淺野校長先生も本校のこどもたちが大好きで、今一番の「推し」は、「三砂っ子」だそうです。それでは、こどもたちはどうかというと、何人かのこどもたちに聞きましたが、どの子も「三砂小、大好き!」と即答でしたし、中には「先生、大好き!だって面白いもん」と答えてくれる子もいました。本校のこどもたちが伸び伸びと、自分の意見を述べ合い、認め合うことができているのは、このこどもたちや先生方の「大好き」がベースにあるのですね。
多様性の尊重を大切にしている本校では、様々なところで「にじいろ」を見かけます。一人一人の個性が生き、「みんなかがやく」本校は、まさに大好きがいっぱいの「にじいろの学校」だなと思いました。
江東区教育委員会 教育長 本多健一朗
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