ホーム > こども・教育 > 教育委員会 > 「学校、今日行く!」~教育長の学校日記~ > 令和6年度(2024年度)発行号 > 6月26日 「教育長の学校日記」 ~一人一人を認め、大切にする「『人』と『学び』がつながる学校」~
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更新日:2024年7月1日
▲3年社会 江東区のことをくわしく調べよう |
▲5年社会 日本各地の気候の特色を調べよう |
▲2年生活 教室の目の前で野菜を育てています |
▲校長室から見える、元気に遊ぶこどもたち |
▲歌碑にまつわる、PTA・地域とのつながり |
▲校庭の池には、見事なスイレンの花が |
川南小学校を訪問しました。到着してすぐに、前田校長先生に本校のよいところを伺うと、「こどもたちが明るくて素直なところ、先生方が熱心で丁寧な指導をされるところ、そして地域や保護者の皆様が温かく支えてくださるところです」と即答されました。短い訪問でしたが、そのよさを私も十分に実感することができました。
2、3校時に、全学級の授業の様子を見せていただきました。3年生の社会の授業では、こどもたちが端末の画面とにらめっこしていました。隣の席の子と話し合っている様子も見られます。画面には、「夢の島熱帯植物館」、「夢の島の歴史」等が映し出されています。他のグループでは、江東区で独自に作成している小学校3、4年生用社会科副読本「わたしたちの江東区」で、区役所等の公共施設について調べている子もいます。社会科見学として区内巡りをするので、訪問する場所について事前学習をしているようです。
「このおじさん、江東区役所から来たので、何か質問があればどうぞ」と話しかけると、「江東区役所は何階までありますか?」、「いつできたのですか?」等、次々に質問が…。情けないことに、すぐに答えられない質問もあったので、お手紙で回答させてもらいました。現在、江東区では新庁舎建設に向けて様々な会議を行っています。実は、こどもたちに庁舎を見てもらって、意見を聞く「こどもグループインタビュー(別ウィンドウで開きます)」も7月30日に実施予定です。小学5年生から中学3年生までが参加対象となっていますので、ふるってご応募ください。授業では、3年生ながら「税金」の話にまでなっていて、こどもたちの関心の高さ、知識の豊富さに驚きました。「税金は大人が払う」という意見に、先生が「みんなが買い物をする時に払っているものもありますよ」と言うと、消費税に気付いた子もいました。江東区のことをたくさん勉強して、「江東区博士」を目指してくださいね。
本校の授業を見ていて思ったこと。それは、どの学年でも担任の先生方がこどもたち一人一人の個性を認めて、こどもたちを大切にしているなということです。ここのところ「教育長の学校日記」で、先生方の声かけについて取り上げてきましたが、本校の先生方も素晴らしかったです。特にまだ経験の浅い先生方が、こどもたちの発言を上手に受け止めて、思いに寄り添いながら、学びをクラス全体につなげようとしている姿に感心しました。
また、本校では、「『人』をつなぐ、『学び』をつなぐ」ことを大切にしていると、前田校長先生から伺いました。こども同士、先生とこども、先生同士、授業を見ているとその温かいつながりも伝わってきました。さらに、校内のいたる所に、学校と地域や保護者とのつながりが感じられるものがありました。「『人』をつなぐ」ことが大切にされていることがよく分かりました。
そして、「『学び』をつなぐ」ことについてです。本校には、川南幼稚園が併設されていましたが、令和5年度に閉園となりました。令和4年度末の最後の修了児は8名いて、本校に入学した子もいます。幼稚園があった部分は改修され、2年生の教室にもなっていて、その教室で最後の修了児が学んでいます。私は、感慨深く2年生の授業を見ていました。保育室から花壇や校庭に出やすいつくりは、低学年の生活科の学びには最適です。また、本校には川南幼稚園で遊びや生活をとおして多くのことを学んだ子がたくさんいます。幼稚園での学びは小学校にしっかりとつながっています。校内での学びのみならず、広く深く、本校の学びはつながっています。草創142年、創立102年、復興72年という本校ならではの歴史をもつ川南小学校は、これからも、ずっと「人」と「学び」をつないでいくことでしょう。
江東区教育委員会 教育長 本多健一朗
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