11月30日「教育長の学校日記」
「燃えたつ南の陽をうけて」伸び伸び育つ若き子たち<周年記念式典⑥>
▲式典のさわやかな朝を迎えた正門 |
▲6年生が制作したプロジェクション・マッピング |
▲40周年記念歌「心のふるさと」素敵な歌です |
▲5・6年合奏「オペラ座の怪人」 |
▲みんなの思いを乗せて、真っ直ぐに |
▲サウスマン(右)からヒマワリンへバトンタッチ |
真っ白な富士山が、澄んだ青い空にあざやかに映る清々しい朝、緑道公園のオナガやヒヨドリの高い声が祝いの歌にさえ聴こえます。今年度最後の周年行事、南陽小学校の開校50周年記念式典が行われました。本校は昭和50年、東陽地区の児童数増加に伴い、東陽小学校からの児童432名と新入生125名を迎え、開校しました。臨海小学校から移設された「ことばの教室」に「きこえの教室」を新たに加え、開校と同時に開設した「ことばときこえの教室」も、ともに50周年を迎えました。本校の「ことばときこえの教室」は、江東区唯一の教室であり、個に応じた専門的な指導は高く評価されています。
本校があるのは「江東区東陽」です。東陽小の南に位置するということから「南陽」の名を付けたとのことですが、素敵な校名だなと思います。「東陽」は日出ずる地の目映い朝の陽であり、「南陽」は南に高く昇った力強くあたたかい陽です。両校の陽の光のバトンリレーは、兄弟校ならではですね。
また、校章や校歌には、地域をはじめ学校の開校に関わった多くの方々の本校に対する思いが込められています。校章には、南の太陽のあたたかい光を受け、児童・地域が健やかに成長・発展して欲しいという願いが込められています。また、この日記の題名の「燃えたつ南の陽をうけて」は、校歌1番の歌い出しです。2番は「輝く南の陽の下で」、3番は「遥かに南の陽をのぞみ」となっています。そして、校歌の中程に、1番は「英知求める南陽の」、2番は「勇気尊ぶ南陽の」、3番は「信義を誓う南陽の」と、南陽小の「教えに伸びる若き子」に対する期待が込められています。
記念式典の式辞の冒頭、佐藤校長先生は、「一期一会」という言葉を用いて、本校で出会えたこと、本校の50周年をともに迎えられたことの素晴らしさをこどもたちに伝えられるとともに、本校の校歌の歌詞に込められた思いを話されました。また、ドイツの詩人ツェーザル・フライシュレンの「心に太陽を持て」を引用されたのは、まさに「南陽の子」にぴったりだったなと感じました。
改めて、南陽小学校開校50周年おめでとうございます。開校50周年行事実行委員会、PTA、地域の皆様、教職員の皆様、ありがとうございました。本校の周年記念式典に来校された皆様は、オープニングで披露された6年生が作成したプロジェクション・マッピング、式典での「児童お祝いの言葉」や40周年記念歌で今も愛されている「心のふるさと」の歌唱、5・6年生の合奏「オペラ座の怪人」、そしてバルーンリリース等、本校のこどもたちを見ていて、まさにこの子たちは、燃えたつ「南の陽」をうけて伸び伸びと育った「南陽の子」だと実感されたことと思います。そして、その「南陽の子」をあたたかく照らしている「南の陽」こそ、教職員・保護者・地域の皆様であることも実感されたことでしょう。私は、特に先生方の元気やパワーがこどもたちの元気や明るさに繋がっているんだなと思いました。ある教室の黒板にあった、「今日はみんなで輝きましょう」という先生の言葉から、こどもたちへの熱い思いを感じました。
風がまったくない、澄んだ青い空へ真っ直ぐに、高く高く吸い込まれて行った1000を超える色とりどりのバルーン。校歌で力強く歌われる「われらの南陽小学校」そのものでした。50周年を機に、学校や地域について、学年毎にテーマを決めて学び深めた本校のこどもたちは、きっと100周年では「南の陽」になり、未来の「南陽の子」たちをあたたかく照らしてくれるに違いありません。今の「南陽の子」の皆さん、期待しています!
江東区教育委員会教育長本多健一朗
お問い合わせ先
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください