7月9日「教育長の学校日記」
~こどもたちにとって「笑顔あふれる学校・幼稚園」~
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▲1年算数紙テープを使って長さ比べをしよう |
▲2年算数何dLあるか調べてみよう |
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▲3年社会食料品売り場の工夫を見つけよう |
▲6年社会聖徳太子の死後、どうなるかな? |
平久小学校・幼稚園を訪問しました。金岡園長先生から、まず幼稚園をご案内いただき、水遊びの様子を見させていただきました。これまでも、何度か平久幼稚園の水遊びを見たことがありますが、先生方の場の設定や連携が見事な安全管理、何より一人一人のこどもたちの思いに沿って楽しめる工夫等、いつも感心させられます。今日も、こどもたちはにこにこ笑顔がいっぱいで水遊びを楽しんでいました。
本校園は、平成25年に改修工事を実施し、木質化を推進した校舎になりました。もう10年以上経ちますが、皆さんがきれいに使ってくださっていて、まだまだ新しく感じますし、とても落ち着いた温かい雰囲気があります。全学年の授業を見せていただきましたが、校内にいるこどもたちもすごく落ち着いて学習に取り組んでいました。
3年生のあるクラスでは、ちょうど近くのスーパーマーケットの見学に行くところでした。みんな元気にあいさつをしてくれましたが、見学が楽しみでわくわくしている様子が笑顔から伝わってきました。実際に見学を通して学ぶことは、こどもたちにとってとても大切なことです。他のクラスでは、これからの見学に備えてお店の工夫について予想し、見学の見通しを立てる学習をしていました。写真にクリアシートを重ねて繰り返し書き込めるよう工夫されていて、グループでの話し合いもすごく深まっていました。先生方、ナイスアイデアです。
1年生の算数の授業では、「どちらがながい」という学習をしていました。教室中のあらゆる物の長さを、紙テープを使って図っています。驚いたのは、みんなが夢中になって長さ調べに取り組んでいる姿です。楽しむだけでなく、一人一人がちゃんとめあてに向かって調べているのです。この時期の1年生の学習の取組として、とても立派だなあと感心しました。
2年生の算数の授業では、「水のかさのたんい」の学習をしていました。先生が、2Lのペットボトルに入った水を1dLマスに移していきます。前に集まったこどもたちは、水が入っていく様子、メモリまでピッタリと慎重に水を入れている先生の様子を、かたずをのんで見ています。何となく生活の中で見ている2Lのペットボトルですが、このように確かめることを通して、1L=10dLをしっかりと理解することができます。この授業でも、こどもたちの集中度の高さに感心しました。他の学年の授業も見せていただきましたが、どの学年の授業を見ていても、こどもたちがそれぞれの学習のめあてをしっかりと意識して、学習に集中し、それも授業を楽しんでいるなあという印象を受けました。
金岡校長先生に、本校の目指す学校像・幼稚園像を伺うと、「児童にとって『笑顔あふれる学校』です。幼稚園でも、『笑顔あふれる幼稚園』を目指しています。でもそのためには、先生方を含めて、保護者や地域の皆さんにとっても『笑顔あふれる学校・幼稚園』であることが大事です」と話してくださいました。私が、こどもたちが授業を楽しんでいるなあという印象を受けたのは、こどもたちや先生方に笑顔が多く、授業の雰囲気がとてもよかったからなのだと思います。
本校・本園は、地域や保護者の皆様に支えられている特色ある教育活動がたくさんあります。また、最近はこどもたち発信の取組も増えてきていると伺いました。「笑顔あふれる学校・幼稚園」は、日頃の授業や保育のみならず、本校・本園のすべての教育活動を通して、主人公であるこどもたちと、教育に携わるすべての皆さんによってつくられていくのですね。学校・幼稚園にあふれる笑顔は、家庭や地域にも広がっていくことでしょう。
江東区教育委員会教育長 本多健一朗
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