12月11日「教育長の学校日記」
つながろう!この町とわたしたち
▲テーマ「つながろう!この町とわたしたち」 |
▲2年古石場福祉会館のお休みはいつでしょう? |
▲2年古石場図書館の笑顔の秘密は… |
▲4年「させ!させ!」担ぎ方も見事 |
▲4年8町会の法被を披露! |
▲4年「ポイ捨てをなくしていきたいです」 |
▲4年みんなで深川音頭を踊りましょう! |
▲6年ボッチャの素晴らしさは… |
臨海小学校を訪問しました。校内では、週末に行われる学習発表会に向けて、学年毎に発表を見合ったり、準備を進めたりしている最中でした。私は、当日行われるオープニングセレモニーのリハーサルと、2年生と4年生の発表を5年生とともに見せていただきました。オープニングセレモニーでは、臨海小伝統の6年生全員による鼓笛隊の演奏を聴かせていただきました。そのレベルの高さに改めて感動しました!
「つながろう!この町とわたしたち」は、学習発表会のテーマです。本校では学校を中心とした地域に焦点をあて、生活科・総合的な学習の時間で探究学習に取り組んできたそうです。地域に出て、地域のことについて調べ、地域の方々と話をすることを通して、児童は地域のたくさんの財(たから)や素晴らしさ、地域が抱える課題まで知ることができたようです。羽藤校長先生に伺うと、6年生の児童が生活科を学習した1、2年生の頃は、コロナ禍で地域に出て人と関わったり、体験したりして学ぶことがあまりできなかったとのことでした。今回、改めてすべての学年が、それぞれのねらいに応じて地域に飛び出して探究学習に取り組めたことは、とても意義深いことだったようです。
2年生の学年テーマは、「見つけたよ!えがおのひみつ!」です。町探検をした後、自分の興味のある施設を改めて訪問し、体験をしたり質問をしたりして学びを深めました。どの施設に行っても見かける笑顔、その笑顔の秘密をしっかりと発表してくれました。福祉会館や図書館、保育園、消防署、コンビニエンスストア等々…。発表の方法も劇やペープサート、クイズ、疑似体験等、様々でした。どの発表でも、輝く笑顔の写真があり、その秘密について発表することができていました。発表を聞いている5年生がまた立派で、2年生に共感したり、よいところをほめてあげたりしていました。素晴らしい!
4年生の学年テーマは、「和っしょい!~門仲もっとよくし隊~」です。発表のスタートは、「こども木遣り」と「こども神輿」、そして、詩「お祭り」の群読でした。木遣りは感動もので、群読も勢いがありましたし、神輿も「もみ」と「さし」を見事に披露してくれました。それぞれのテーマも神輿、深川音頭、人情等の伝統文化系から、地域の課題まで様々でしたが、児童の探究の深さや発表の楽しさ、面白さに引き込まれてしまいました。
私が感動したのは、「人情」チームです。町にある「人情」について、劇にして4つ紹介してくれました。「知らない人ともすぐ仲良くなれる」、「醤油等、ちょっと足りないものを貸し借りできる」、「こどもを預けたり、預かったりできる」、「尋ねていないのに、答えてくれる」の4つです。いい町ですよね。また、「みこし」チームは、8町会の法被をまとって、各町会の神輿や法被の自慢をしたり、困っていることを紹介したりと、それは見事でした。少子化の話になったときに、「こどもがへってきています。ぼくたちでふやしていかなくちゃ!」という発言がありました。町会の皆さんが聞いたら、きっと喜ぶでしょうね。
休み時間には、6年生の3グループの練習を見せてもらいました。同じ地域を題材にしても6年生は深掘りされていて、内容も発表も工夫されていました。「スポーツ」チームの「ボッチャ」についての発表では、「江東区がなぜボッチャに取り組んでいるのか」、「ボッチャの素晴らしさ」等、私が「学校日記」でも書いてきたことをしっかりと述べていて、涙が出ました。課題として、自分たちがしたいスポーツが公園等でできないことを挙げて、「江東区はスポーツと人情が熱いまちなので、こどもたちがスポーツができる場所がほしいです」と述べていました。「皆さんと同じような声はいただいていて、江東区では公園の使い方について検討しています。今日のことは、区長にも伝えます」と答えました。
児童が地域の方とつながって、地域のことを知り、ともに地域の課題を考えていくことは、地域を支えていく存在である児童にとって、とても大切なことです。4年生の児童が、「わっしょい」の語源について発表し、その中で「人の『和』がつながっていく」ということについても話していました。この子たちを中心にして、『人』が、そして『和』がつながって、さらに素敵になっていくこの町の未来を感じました。
江東区教育委員会教育長本多健一朗
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