ホーム > こども・教育 > 教育委員会 > 「学校、今日行く!」~教育長の学校日記~ > 令和6年度(2024年度)発行号 > 8月29日・30日「教育長の学校日記」~最後まで挑戦することが大事~
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更新日:2024年8月29日
▲「ありがとう!」堀米選手からこどもたちへ | ▲「応援しています!」こどもたちから堀米選手へ |
▲東砂小児童の応援メッセージの前で | ▲東砂小には東京大会の本物の表彰台が |
8月29日に、東砂小学校・砂町中学校の卒業生で、スケートボードストリートオリンピック2連覇を果たした堀米雄斗選手が区役所を訪問されました。訪問の様子は、テレビや新聞等で報道されたので、ご存じの方もいらっしゃることと思います。お忙しい堀米選手は区役所に30分しか滞在できないということでしたが、何とか堀米選手の母校のこどもたちと交流ができないかと考え、学校の先生方と相談してオンラインで交流させていただくことになりました。こどもたちの学びは、既に「どこでもドア」の世界です。
短い時間でしたが、東砂小、砂町中の代表児童・生徒が堀米選手にとても素敵なメッセージを伝えてくれて、堀米選手もとても喜んでくださいました。東砂小の児童はこんなことを話してくれました。「堀米選手、オリンピック2連覇おめでとうございます。決勝をテレビでドキドキしながら見ていました。大技をみごとに成功させて大逆転したとき、とてもカッコよかったです。わたしは、よく1回失敗するとあきらめてしまって、チャレンジしなくなってしまうので、堀米選手が予選やオリンピックであきらめずにチャレンジし続け、金メダルを取ったところにとても感動しました。そして、あきらめないことが大切だなと感じたので、わたしもこれからはあきらめずにチャレンジしようと思いました。そこで、堀米選手に質問です。堀米選手はどうしてあきらめずにチャレンジすることができるのですか」
堀米選手は、唐突な質問にもこどもたちに伝わるように言葉を選びながら、「今回のオリンピックは行けない可能性もあったので、あきらめかけていた自分もいたけど、応援してくれている人、サポートしてくれている人、ファンの人もめちゃくちゃいる中で、自分があきらめたらそこで終わってしまう。だから、大会が終わるまではあきらめたくなかった。挑戦を続けることで、うまくいっても、いかなくても、きっといい経験になるので、あきらめないで最後まで挑戦してみることがめちゃめちゃ大事だと思うから、そこだけ頑張ってほしいです」と、答えてくださいました。今回の、堀米選手の「1%も可能性があるなら」という言葉につながるとても大事なメッセージをいただきました。
そして、最後に両校の全児童・生徒に向けてエールを送ってくださいました。「自分は小学生、中学生の時に、スケードボードで、アメリカでプロになるという夢があったから、それにかけてやってきたので、みんなも夢や、もし夢がなかったら目標とかをつくって、それに全力で取り組むことが大事。そこからまた夢ややりたいことがどんどん出てくると思うから、それに向けて頑張ってください。応援しています。ありがとう!」夢を実現した、そして身近な先輩の言葉だからこそ、こどもたちの心には一層響いたことと思います。
「世界の堀米」となった今でも、地元の皆さんや友達を大事にして、江東区にふらっと戻って来てくださる堀米選手。東京オリンピックの際にも、両校をこっそりと訪問してくださったそうです。今回の大逆転でのパリオリンピック出場決定と金メダル獲得、並々ならぬ苦労と努力があったからこそ実現できたことと思います。堀米選手の、「支えてくれる人とそのつながりを大切にする優しい心」、「最後まであきらめない強い思いと実行力」等、こどもたちにとって、今回の交流、そしてパリオリンピックでの堀米先輩の活躍は、とても大きな学び、刺激になったことと思います。堀米選手とは、「今度は、国境を越えたオンライン交流をしたいですね」と話をしました。
次の30日は、もともと東砂小を訪問する予定だったので、いただいたサイン色紙を東砂小、砂町中にも届けてきました。最後に、東砂小の児童の言葉で日記をしめくくります。「とてもかっこいい先輩がいて、後輩としてほこりに思います。これからもスケートボードを楽しんでください。応援しています!」
江東区教育委員会教育長 本多健一朗
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