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更新日:2024年11月28日

11月26日教育長の学校日記」いせつなものが、ここにはある⑥
~「みんながながるうちえん」~

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▲「つばめ池」の前で、先生とアリの研究です

▲「地下鉄8号線の工事!」さすが関心が高い!

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▲名人さんから遊びのアドバイス!

▲カメの赤ちゃん誕生のニュース!

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▲「お○○○う」このクイズは、難しい!

▲本園と「つながる」たくさんの方々

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▲研究発表会の会場(パルシティ江東)は満員!

▲たくさんの方々とつながり、語り合いました

つばめ幼稚園で、江東区教育委員会研究協力園として取り組んだ2年間の研究についての公開保育、発表会がありました(発表会はパルシティ江東で行いました)。研究主題は、「みんなが つながる ようちえん ~地域・自然との関わりを通して~」です。つながることでたくさんのことを経験し、学んでいく幼稚園にとって、コロナ禍での教育はとても大変でした。それでも、江東区立幼稚園では、こどもたちの経験を止めないよう、各園で先生方が工夫し、挑戦をし続けました。そんなコロナ禍の令和3年度、本園は開園40周年を迎えました。当時のこどもたち、先生方はたくさんの方々とつながることに挑戦し、園内に大きな、大きな「つばめ池」を造りあげました。本園の2年間の研究は、その「つばめ池」をはじめとする園内外の自然や、本園を愛してくださるたくさんの地域の方々とつながる豊かな体験をとおした、素晴らしい実践の宝箱となりました。

今、本園の研究報告書を改めて読み返して、その「つながり」の広さや深さに驚きます。例えば「自然」です。「生き物」は、「つばめ池」を中心にした園内で命を育むトンボ(ヤゴ)、アゲハチョウ(幼虫)等の多くの昆虫から始まり、園で20年近く飼っているカメ、引き継いで育てているモルモットや川にいるクロダイ等々…。「植物」も園内で花を咲かせ実を付けるたくさんの木々や育てて収穫するお米や野菜等々…。季節毎の「自然現象」である、暑い・寒い、雨や雲も…。自然への様々な取組は、他園でもあるかもしれませんが、私はその「つながり」の深さが素晴らしいなと思っています。こどもたちが真剣に、自分事として飼育や栽培に挑んでいるのです。本で調べたり、試行錯誤したりして、どうしても行き詰まった時には、お世話になってきた専門家の方々とつながります。何と、10月にはカメの卵の孵化に成功しました。こどもたちの探究心、その熱量はすごいです。

「地域」との「つながり」もまた、広く深いです。町会長さんや老人会の皆さん、獣医さん、こどもたちが名人と呼ぶ樹木や野菜作りの専門家の方々、伝統工芸師の木彫家の方、近隣の小学校の先生等々…。さらにすごいのは、皆さんが1度きりのつながりではなく、日常的に園を訪問してくださったり、オンラインで相談に乗ってくださったりしていることです。その関係の深さは、町会長と老人会長のお二人が、本日の研究発表会の「語り合い」というトークセッションに参加し、思いを話してくださったことからも分かります。

生き物を育てることに真剣に向き合っているこどもたちは、時に難題を抱えることになります。こどもたちは、私が昨年4月に訪問した際にヤゴをとおしてつながったことから(「学校日記」令和5年4月14日号参照)、オンラインでヤゴの育て方のアドバイスを求めてきました。その時のヤゴは「やごっち」と命名されていました。私は、「やごっち」は自分の住み処だった「つばめ池」が好きなんじゃないかなと、つばめ池には餌があり、環境も適していることを暗に伝えました。しかし、「やごっち」を水槽で飼いたいという強い思いを抱いたAちゃんを中心としたこどもたちは、「やごっち」に生き餌を与えて育てるという「命」についての様々な葛藤と失敗を乗り越え、学級で63日間「やごっち」を育て、見事ギンヤンマの羽化に成功しました。みんなで取り組んだこの経験は、かけがえのない、まさに「深い学び」になりました。こどもたち、そしてこの挑戦を根気強く、深い愛で支え続けた先生方に、大きな拍手を送りたいと思います。私のアドバイスをAちゃんが受け入れていたら、この大きな学びはありませんでした。お恥ずかしい…。しかし、3月に本園を修了したAちゃんから、手紙が届きました。「ともだちっていわれてうれしかったよ。しょうがっこうにもきてね」必ず会いに行くから、待っててね!

こんな、素敵な体験、深い学びができる「みんなが つながる ようちえん」である本園は、来年度から3歳児保育も始まります。3年間で「つながり」はもっと広く、深くなることでしょう。本園同様、江東区立幼稚園では、かけがえのない経験をとおして、小学校以降の学びの土台となる非認知能力をしっかりと育みます。皆様の入園を心よりお待ちしております。

江東区教育委員会育長多健一朗

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