ホーム > こども・教育 > 教育委員会 > 「学校、今日行く!」~教育長の学校日記~ > 令和6年度(2024年度)発行号 > 6月25日 「教育長の学校日記」 ~「こども」を主語に、「笑顔」を目的語に~
ここから本文です。
更新日:2024年6月25日
▲6年算数2学級4展開でよく分かります! |
▲3年理科「早く実験がした~い!」 |
▲5年フォト俳句さすが八名川っ子! |
▲3年図工凸凹を使った版画で想像を膨らませて |
▲美化委員会の主体的な取組に「あっぱれ!」 |
▲本校の特色!「見事な天然芝の校庭」 |
八名川小学校を訪問しました。本校は、ユネスコスクールに認定されており、ESDの実践は高い評価をいただいています。また、今年生誕380年となる松尾芭蕉が名句を詠んだ深川芭蕉庵が近隣にあったことから俳句教育にも先進的に取り組まれてきました。まさに、伝統と未来が融合した教育を推進する学校でもあります。さらに、地域の「やながわファミリー」の皆さんに長きにわたり支えられてきた実績をもとに、令和3年度に本区初のコミュニティ・スクールにもなっている、地域の学校でもあります。
廊下を歩いていると、元気にあいさつをしてくれる子がたくさんいます。それも、とても親しみ深くて、あいさつの後に会話になる子がたくさんいます。まるで初めて会ったとは思えないほどのこのフレンドリーさは、温かい地域性からくるものなのかもしれません。今日もこどもたちからたくさんの元気をもらいました。
木村校長先生に学校経営で大切にしていることについて話を伺うと、「やはり、『笑顔』を大切にしたいです。目指す学校像も『こどもが安心して登校し、笑顔で下校する学校』としています。サブテーマは、~『こども』を主語に、『笑顔』を目的語に~です」と話してくださいました。学校経営グランドデザインには、地域を愛し、思いやりのある子の育成に向けて、「元気なあいさつ、八名川スマイル」に継続して取り組んでいくことも記載されていました。こどもたちの今日の様子から、「元気なあいさつ。八名川スマイル」が浸透していることを実感しました。素晴らしい!
6月19日の「教育長の学校日記」に、「授業やクラスの雰囲気がよくなる鍵は、先生にある」と記載しましたが、本校の授業でもそんな素敵な鍵を見つけました。4年生の国語「一つの花」の学習で、このお話の重要な言葉「一つだけ」が何回登場したかという話になった時に、「15回!」、「17回!」、「16回!」と発言がありました。ある子が「割れましたね!」と言うと、先生が「割れていいんだよ!」と返しました。「多数決で決めますか?」と他の子が言うと、「いや、多数決はしないよ」と先生が答え、改めてみんなで読んで確かめることになりました。6年生の算数の授業では、先生が、自分の立式の誤りに気付いた子に対して、「間違いに気付けたことが素晴らしいね!」と声をかけていました。
正解がない問い、正解が一つではない問いに取り組んでいかなければいけないこれからの時代においては、「合っているかどうか」という評価軸より、「チャレンジすること」、「失敗から学ぶこと」、「答えを導き出していくこと」がとても大切になってきます。先生方がそのことを理解して、こどもたちに問題解決的な学習にしっかりと取り組ませていくためには、本校の先生方のようなこどもたちへの声かけは、とても重要です。
これまでに何度か本校のこどもたちの学びの様子を見たことがありますが、いつもわくわくしていて楽しそうに感じます。それはきっと、問題解決的な学びを重ね、先生方からの温かい声かけに背中を押される経験を通して、失敗を恐れずに学ぶこと、チャレンジすることの楽しさに、こどもたち自身が気付いているからなのかもしれません。本校の6月の学校だよりの木村校長先生の巻頭文には、運動会に向けての応援団の児童と担当の先生のとっても素敵なエピソードが掲載されています。ぜひご覧ください。
学校では、毎日たくさんのできごとが起きています。そんな中、こどもと先生が創り上げる「きらりと『かがやく!』瞬間」があります。そんな一瞬を、こどもたちの成長を支える私たち大人は、決して見逃さないこと、そしてそれを認めることが大切です。本校のように、「こども」を主語に、「笑顔」を目的語にしていけば、きっと「みんな、かがやく!」に違いありません!八名川小の皆さん、今日も素敵な一日をありがとうございました。
江東区教育委員会 教育長 本多健一朗
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください