ホーム > こども・教育 > 教育委員会 > 「学校、今日行く!」~教育長の学校日記~ > 令和5年度(2023年度)発行号 > 2月15日 「誰もが違いを認め素敵に輝く社会」の実現を目指して
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更新日:2024年2月19日
▲東京パラリンピック開会式の話をする根木さん |
▲応援の力で、見事に決まった3Pシュート |
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▲レガシーをつなぐ、児童の力強いメッセージ! |
▲パリ大会までのカウントダウンボードの前で |
「誰もが違いを認め素敵に輝く社会」は、シドニーパラリンピック男子車椅子バスケットボール日本代表のキャプテンで、江東区には何度もお越しいただいている根木慎志さんが、ずっと目指していることであり、今年度の江東区の教育におけるテーマ「みんな、かがやく」にも重なります。今日は、有明西学園恒例の5年生へ向けての授業があるとのことで、私も参加させてもらいました。
根木さんは、毎年、日本全国約100校を訪問して、車椅子バスケットボール体験や講演等を行っています。これまでにのべ約4000校、約80万人のこどもたちと友達になってきたとのことです。根木さんは、「出会った人と友達になる」をコンセプトにして全国を回っていて、今日も5年生約180名とあっという間に、友達になってしまいました。
今から約40年前、高校3年生の時に交通事故で車椅子生活になった根木さんに希望の光を与えたのが、車椅子バスケットボールでした。その後、中学校の恩師の勧めでこどもたちに自らの経験について話をすることにも挑戦します。最初、車椅子生活の大変さについて話をしていた根木さんは、違和感を抱いていました。しかし、ある日、車椅子でスピードを上げて走る根木さんを見た子が「かっこいい!」と声を上げたことをきっかけに、車椅子バスケットボールの楽しさや、「いつか、パラリンピックに出る!」という目標、可能性や挑戦すること等の話をするようになったそうです。根木さんのお話は、聴いているみんなを本当に明るく、元気にしてしまう魅力あふれるものです。
今日の授業で、根木さんは、車椅子バスケットボールを始めたばかりの頃はなかなかシュートが決まらなかったけれど、見ていたこどもたちが応援してくれて、10本目位にやっと入ったというエピソードを話されていました。実は、今日は車椅子バスケットボール用の車椅子ではなかった根木さんでしたが、本学園のこどもたちの「シュートが見たい!」という声に応えて、3ポイントシュートに挑戦してくださいました。さすがの根木さんでも、ウォーミングアップもなしに、競技用ではない車椅子でのシュートは難しく、1発では決められませんでした。しかし、エピソードを聴いていた本学園のこどもたちは、大きな声で応援を始めました。力いっぱいのこどもたちの声がパワーになり、見事シュートが決まると、体育館はさらに大盛り上がりになりました。
根木さんが「友達が楽しいと?」と聞くと、こどもたちは「楽しい!」、「うれしいと?」と聞くと「うれしい!」、じゃあ「友達が困っていたら?」と聞いたら、「助ける!」と答えていました。「『友達』とは何なのか?『誰もが違いを認め素敵に輝く社会』とは何なのか?」根木さんは、自然とこどもたちに気付かせていました。そのことは、最後に代表児童が述べていたお礼の言葉からも分かりました。(これがまた、ノー原稿で、その場で思ったことをストレートに述べられていて本当に素晴らしかった!輝いていました!)
根木さんは、授業後に5年生のこどもたちと一緒に給食を食べ、さらに会話は盛り上がり、友達の絆はさらに深まったとのことです。5年生を始め、有明西学園の皆さん、「誰もが違いを認め素敵に輝く社会」の担い手になってくださいね!パリ2024大会までのカウントダウンをしている学校は他にはないんじゃないかな?さすが、オリ・パラ教育レガシーアワード校ですね。そして、私と同学年で「TEAM1964」の根木さん、今日はありがとうございました。これからも、ともにオリ・パラレガシーを継承していきましょう!
江東区教育委員会 教育長 本多健一朗
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