ホーム > こども・教育 > 教育委員会 > 「学校、今日行く!」~教育長の学校日記~ > 令和5年度(2023年度)発行号 > 1月20日 「ネットいじめ防止について考えよう」~生徒会交流会~
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更新日:2024年1月20日
▲積極的に意見交換ができたグループ協議 |
▲「SNSルールを徹底するためには…」 |
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▲「いじめについては、相談できる機会を…」 |
▲みんなの意見を見事にまとめ上げました! |
深川第八中学校を会場に、第17回江東区立中学校生徒会交流会が開催されました。この生徒会交流会は、江東区の中学校・義務教育学校の先生方が主体的に研究活動を行う研究団体(江東区中学校教育研究会)の特別活動部が主催し、江東区青少年委員会が後援をしています。今回は、日程が合わなかった1校を除く23校の生徒会本部役員の代表、60名を超える多くの生徒たちが参加して行われました。
この交流会は、他校の生徒会本部役員と意見交換等を行い、広く交流の機会をもち、リーダーとしての資質等を育成することが主な目的で、今回は「ネットいじめ防止について考えよう~SNSルールを心通うものに~」というテーマで行われました。
昨年度は、この学校日記でも何度か紹介している第三砂町中学校の生徒会が取り組んできたいじめ防止の取組、小学校への「いじめ防止出前授業」等について報告してもらい、いじめ防止について意見交換をしました。その結果、第二砂町中学校が第二砂町小学校で出前授業を行う等、取組が広がっています。
今回の交流会は、まず、3、4校で1つのグループとなり報告、協議を約90分行いました。内容は、(1)各校のSNSに関する調査結果とSNSルールについての報告、(2)SNSルールについての協議(どのようなルールがよいか、実効性があるものにしていくための方策等)でした。協議では、端末をうまく活用していました。そして、その後に全体協議を約60分行いました。全体で、各グループで協議したことについての発表、そしてそれらをもとに、全体でSNSルールや方策についてまとめる作業を行いました。
今回、各校の生徒会本部役員代表の1、2年生の生徒たちで交流会を行ったのですが、話し合いでの意見の述べ方や発表の仕方等を見ていて、江東区立中学校・義務教育学校の生徒たちは素晴らしいなと感じました。「長いと覚えてもらえないのでキーワードにした」、「みんな聞いてくれる昼の放送でPRした」、「SNSのトラブルを劇や動画にして見てもらった」、「クイズ形式にして理解してもらうようにした」、「小学校に行って、6年生に説明した」、「調査や意見は、端末を使ってフォームで回答してもらった」等、取組について報告し合い、詳しく知りたいことがあれば熱心に聞き合っていました。「現状を何とか変えたい!」という思いが、そして、「みんなでいいものにしていこう!」という熱量がすごく伝わってきました。とにかく、みんな目が輝いていました!
そして、最後のまとめが圧巻でした。各グループの発表をもとに、みんなに発言してもらったのですが、進行役の第二南砂中学校の生徒会長さんが、約40分間全員の発言について、「ありがとうございます。それは・・・で、いいですね。では、・・・にすることにしましょう。皆さん、いかがですか?」等、発言をしっかりと受け止め、全員が発言しやすい環境をつくりながら、まとめていきました。見事でしたね。大あっぱれです。江東区のすべての学校の先生方に見てもらいたかったです。結局、SNSルールは、「考えよう、相手の気持ち」、「直接言おう、大切な言葉」、「聞き返そう、疑問に思ったら」、「載せないよ、個人情報」の4つになりました。今後、今回の出会いを大切にして、各校の生徒会本部で進捗状況や取組について、端末を活用して共有していくことになりました。
私は、最後に、「君たちはすごいよ。自信をもっていい。君たちなら、学校、江東区を変えることができる。いや日本だって…」と言ったところで、生徒から「世界!」という反応があったようでした。この生徒会交流会、そして江東区立中学校・義務教育学校の生徒会本部のみんなの力を合わせたら、大きなことができそうです。わくわくしますね。
ちなみに、第三砂町中学校生徒会本部の皆さんは、27日に「令和5年度 全国いじめ問題子供サミット」に、再び東京都代表で参加します。頑張ってください!
江東区教育委員会 教育長 本多健一朗
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