「学校、今日行く！」～教育長の学校日記～

海風かおるみんなのふるさとを未来へつなぐ　周年記念式典⑦

▲50周年の歴史と伝統を引き継ぐ5・6年生	▲ギネスへの挑戦！最後のクローバーを付けます
▲夢をもって未来へはばたくバルーンリリース	▲みんなで、50日前からのカウントダウン！
▲6年生児童が考えたマスコットキャラクター 二（ひきの）辰の「ミライ」と「ゆめ」	▲SDGs委員会と理科委員会の児童の力作  50周年記念ペットボトルキャップアート

　昨日の真冬のようなとても寒い雨模様の天気からは考えられない、抜けるような青空、そして児童のための？Tシャツ日和となった、まさに「奇跡の1日」に、第二辰巳小学校の開校50周年記念式典が行われました。本校は、昭和48年に辰巳団地の建設による児童数の急増により、辰巳小から分かれる形で開校しました。地域の皆様のご理解、ご協力の下、広い校庭をもつ斬新なデザインの校舎が完成し、17学級629名でのスタートとなりました。増え続けた児童数は1169名にまでなりましたが、その後児童数は減少し続け、平成14年には6学級191名の小規模校となります。しかし、辰巳・東雲地区の新たな開発によりまた児童数は増加し、今は22学級、763名となっています。

　この50年間で、本校のある地域の姿は大きく変わりました。そして、これからも発展していくことでしょう。コロナ禍を越えて迎えた、今年度の本校の50周年は、学校のみならず、地域の皆様にとっても大事な1年になったようです。式典の実行委員長の挨拶には、多くの方々の思いやお力添えで様々な記念行事を創り上げることができたことへの感謝、そしてこの地が児童にとっての大切なふるさとになって欲しいという言葉がありました。児童が作詞し、式典で披露した開校50周年記念賛歌には、「海風かおるさくらばし」、「笑顔でわたる辰巳橋」と、児童の毎日に欠かすことのできない大切な地域の風景が歌われています。そして、最後は「みんなのふるさと二辰小」で結ばれています。この地域、本校は、確実に児童のふるさととなっていくことでしょう。

　新貝校長先生は、式辞の中で、5年前の45周年の時の話を振り返られました。その時の1年生に向けて、5年後の50周年では君たちが最高学年の6年生となること、そして活躍を期待していると話したそうです。式典でその言葉を聞いた6年生の表情がハッとなり、背筋がピンとなったように感じたのは私だけではないでしょう。まさに、この1年間、6年生は全校をリードしながら、様々な周年記念行事等に取り組んできました。本校は、熱心に「Challenge Wednesday」にも取り組んでいますので、児童はチャレンジ精神が旺盛で、様々なことに主体的に取り組んでいます。50周年のスローガン「夢もって未来へはばたく二辰っ子」がプリントされた学年カラーのTシャツを着て式典に参加した5・6年生の言葉や今日1日の様子を見ていてもそのことはよく分かりました。

　改めて、第二辰巳小学校開校50周年おめでとうございます。開校50周年記念式典実行委員会、自治会、PTA、地域、教職員の皆様、ありがとうございました。私は式典で、児童に「来年の干支は何ですか？」、「再来年の干支は何ですか？」と問いました。5・6年生の児童はすぐに、「辰年」、「巳年」と答えてくれました。100周年に向けた第1歩である51周年の来年度、6年生として全校を引っ張っていく今の5年生は「辰巳年」なんです。大活躍した今年度の6年生からバトンを引き継いだ「辰巳年」の5年生を中心に、来年度の本校の児童は、「海風かおるみんなのふるさと」である第二「辰巳」小学校をさらに充実させ、未来へつないでくれることでしょう。期待しています！

　※本校では、50周年の記念に、児童・教職員・保護者・地域の皆さんで、折り紙（クローバーの形）で作った文字のギネス世界記録に挑戦し、最後の折り紙を式典終了後に貼って完成させました（写真参照）。ギネス世界記録として認定され、登録されるかどうかは、今後の本校のホームページでご確認ください。この挑戦だけでも素晴らしいことですが、見事登録されることを祈っています！

　

江東区教育委員会　教育長　本多健一朗