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更新日:2023年11月18日

「学校、今日行く!」~教育長の学校日記~

「僕には、今、何ができるかな?」 周年記念式典④

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▲式典前の金管バンドによる見事な演奏

▲6年生の素晴らしい合唱「ツバメ」

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▲150周年の児童の主体的な取組の数々

▲3年生が作った「深川小かるた」

 深川小学校の開校150周年記念式典が行われました。本校は明治4年、当時の深川西平野町に開業した私塾「弘文舎」を前身とし、学制発布を受け明治6年に開校いたしました。移転を重ね、明治21年に現在地に校舎を新築した際に本校が児童を受け入れ、それに伴い閉校となった東陽小学校の起源は明治3年となっています。本校は、関東大震災、東京大空襲による校舎焼失、明治小を借りて10数名で授業を行った時期もある等、多くの苦難を乗り越え、地域の熱い思いに支えられ歴史を重ねてきました。

 150年という時の長さは、児童のみならず、私たち大人にとっても容易に想像できるものではありません。しかし、その長い間、本校は確かに歴史をつなぎ、伝統を築いてきたのです。清水校長先生は、式辞の中で、児童に「伝統とは何でしょう?」と問いかけました。本校の児童の良さである、「仲が良い」、「友達思い」、「優しい」という姿は、代々「大切に思ってくれる大人」、「守ってくれる大人」、「叱ってくれる大人」、「愛してくれる大人」がいたからこそ育まれたということ、そして、そのことこそが本校の伝統ではないでしょうかと話されていました。地域で学び、地域で育ち、地域に愛されてきた本校の児童は、150周年という大きな節目の年に、学校や地域の歴史を学んだり、記念集会を行ったり、お神輿や深川小かるたを作ったりする等、主体的に様々なことに取り組むことを通して、多くの方々に支えられてきた、その本校の伝統を改めて実感したことと思います。

 式典に代表で参加した6年生は、YOASOBIの「ツバメ」を素敵な歌声で、とても上手に合唱してくれました(難しい二部合唱です)。この歌は、「ともに生きる」というテーマで募集された物語の中からグランプリに選ばれた「小さなツバメの大きな夢」という15歳の方の作品をもとにして作られました。この物語には、今すぐ大きなことはできなくても、一人一人がほんの少し手を差し伸べることで、やがて大きなこと、誰かを幸せにすることができるというメッセージが込められています。なぜ「ツバメ」なのかと言うと、物語がツバメの視点で語られており、それは物語の中で「幸福の王子」の話が出てくることとも関係しています。

 そして、この歌には「僕には、今、何ができるかな」という歌詞があります。式典で歌を聴いていた私は、150周年という本校の今に生きる6年生が、本校の歴史と伝統を目の前にして思案している心の声のように受け止めました。式典で、代表で言葉を述べた児童が、「150年の歴史、たくさんの卒業生の方々が築き上げてきた伝統、地域の方々に支えられてきたこの深川小学校を私たちが引き継ぎます」と力強く決意を述べました。きっと、それが「僕には、今、何ができるかな」の回答なのだと思います。

 改めて、深川小学校開校150周年おめでとうございます。開校150周年を祝う会、PTA、地域、教職員の皆様、ありがとうございました。本校の児童は、150周年のテーマである「未来へつなぐ」ということをしっかりと心に刻んだことと思います。本校の輝かしい歴史と伝統を引き継いだ「小さなツバメ」たちは、50年後の200周年では、本校を支える大きな力となり、その時の児童に、深川小の地域や学校の歴史、伝統を語り、さらに未来へつないでくれることと思います。そして、本校の卒業生であるパラリンピアンの瀬立モニカ選手のように、笑顔で夢に向かって努力し、輝く人になってくれることを期待しています。

江東区教育委員会 教育長 本多健一朗

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