「学校、今日行く！」～教育長の学校日記～

「ともに創造する（つくる）」

▲ALTと生徒たちのテンポのよいやり取り	▲Challenge Wednesdayの個人目標！

　南砂中学校を訪問しました。さあ今日も学校日記を作ろうかなと思って、本校のホームページを見たら、なんと学校日記の催促が…。既に、私が訪問したこと、そして「教育長の学校日記」にいつか載るはずですと予告までしてありました！初めてのケースですね。近藤校長先生のご期待に添わなければ！学校日記、書かせていただきます！

　今年度、本校に赴任された近藤校長先生に、学校経営について話を伺いました。今年度のテーマを「ともに創造する（つくる）」とされたそうです。江東区教育委員会と学校・幼稚園が共有する今年度のテーマ「みんなかがやく～こどもまんなか教育の推進～」とも、そして、「教育推進プラン・江東（第2期）」のキーワードである「with… ～ともに～」ともつながるテーマです。「創造する」と書いて「つくる」と読むのもいいですね。

　私は、江東区立学校・幼稚園のホームページを見るのを楽しみにしています。学校や幼稚園に毎日行くことはできないので、とても大切な情報源です。南砂中のホームページは近藤校長先生を中心に、熱心に情報発信をされています。学校の取組がよく分かりますし、給食のプチ情報はなかなか面白いです。私にはよく分かる古い話題もありますが…。

　ホームページに掲載されている学校だよりに「南砂中学校微増・改造計画」という言葉がありました。昨年度、前任の山本校長先生を中心に、生徒や先生方、保護者、地域等の皆様のご努力もあり、新入学生徒倍増を目指し、見事に達成することができました。本日、詳しくお話を伺うと、近藤校長先生は、今年度も倍増ということではなく、着実にクラスを増やせるような人数を増やしていく「微増」を、そしてさらによくなる「改造」を目指すことにしたそうです。また、本校には、先生方が生徒一人一人に寄り添い、とても丁寧に指導することができているというよさがあり、それを継続するためにも、今年度は倍増より微増を確実に目指し、改造を進めていくことがよいのではないかと考えたそうです。

　何より、この「南砂中学校微増・改造計画」の素敵なところは、「ともに創造する（つくる）」というところです。学校だよりには、「『誰かが植え、今、花開く』、あなたも種をまきませんか？」とあります。早速、生徒や保護者の皆様に呼び掛けると、様々なアイデアが集まってきたそうです。動き出した「南砂中学校微増・改造計画」、楽しみですね。

　3時間目に1年生の英語の授業を参観しました。今日は、本区が力を入れている英語によるコミュニケーション力を高める授業で、ブリティッシュ・カウンシルのALTが指導に入っていました。校長先生から授業を見ていると指名されますよと伺っていたので、心の準備はできていました。ALTが早速私のそばに来て、「Can you speak English？」と聞いてきたので、「A little.」と答えると、「Ok！」と言って立ち去っていきました。今日の学習は、「Is it…？」です。ALTが、ある動物を心の中で決めると、生徒たちが「Is it…？」という文型で質問をしていき、その動物を特定していきます。「Is it small？」や「Is it a sea animal?」、「Is it a meat-eater？」等の質問を繰り返し、特定できたら「Is it a tiger？」等と動物名を尋ねます。中1の生徒たちはALTのAll Englishの授業にテンポ良くしっかりと答えていきます。その時、ズバッと私が指名されました。動揺を抑えて、「Is it a land animal？」と聞くと、「Yes,it is.」、そして、「Good question.」と褒められました。この演習はゲームの側面もあり、私が答えられたので、私の横の列の生徒たちは座ることができました。そう、最後に座っていた生徒たちはWinnerなのです。「ありがとうございます」と横にいる生徒たちに感謝され、少々照れましたが、ホッとしました。

　今年度、運動会、そして修学旅行と本校の生徒たちは主体的に活動し、一人一人が自らの力を、本校のよさを発揮することができたそうです。これからもそんな生徒たちの力が「南砂中学校微増・改造計画」を牽引していくことでしょう。そして、生徒たちをまんなかにして、家庭（Home）、学校（Homeroom）、地域（Hometown）が一体となり、本校を「ともに」創造して（つくって）いかれることに期待しています！

江東区教育委員会　教育長　本多健一朗