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更新日:2024年1月26日

「学校、今日行く!」~教育長の学校日記~

先生方渾身のカリキュラム・マネジメントで、児童が育つ!

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▲1年生活 「にこにこメーターはどれ位かな?」

▲4年総合 「江東ブランド」の魅力を伝えます

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▲5年総合 コンビニの情報活用について話し合う

▲教室に入り切れない方のために授業をライブ配信

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▲6年総合 自分が「中学でやるべきこと」は?

▲マイ・ストーリーにしっかり向き合う6年生

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▲多くの参加者が、ともに「カリ・マネ」を学ぶ

▲本校の研究の意義について講演される講師の先生

 江東区教育委員会研究協力校の研究発表会が第二辰巳小学校でありました。本校は、国立教育政策研究所の実践協力校でもあります。研究主題は、「答のない時代を生き抜く児童の育成~生活科・社会科・総合的な学習の時間・家庭科を核とした金融教育カリキュラム・マネジメントを通して~」です。

 「カリキュラム・マネジメント」とは、これまで何度か、この学校日記でもお伝えしてきました。各教科・領域は別々のものですが、学習内容や学習方法には関わりのあるものがあります。それらを教科等横断的に関連付けて学ぶことで、学習効果を上げることができますし、効率化も図れます。学習は児童や地域の実態に即し計画するもので、そもそも総合的な学習の時間は学校によって違いますので、このカリキュラム・マネジメント(以降カリ・マネ)は、各校で行います。本校の金融教育を視点としたカリ・マネ、先生方が思いを一つに取り組んだ「二辰カリ・マネ」は、文部科学省の教科調査官からも高く評価され、全国の先進的事例として紹介されています。本校の取組は、地域(行政を含め)の方の力や地域素材を効果的に活用し、児童の学びが実感を伴う、社会とつながるリアルなものなっているところも素晴らしいと思います。

 そして、本校のカリ・マネ、研究がすごいのは、先生方が心を一つにカリ・マネに取り組み、授業を行ってきたことが、確実に成果に繋がっているということです。私は何度か本校を訪問していますが、本校の児童は、「明るく伸び伸びとしている」、「学習を楽しんでいる」、「自分の言葉でしっかりと思いや考えを述べている」、「学校生活において笑顔が多い」と感じています。これらの姿は、児童が学習に見通しをもてていること、学習の方法を身に付け活用できていること、自分に合わせた学びができていることの証であり、「二辰カリ・マネ」が効果をあげているということです。本区独自のChallenge Wednesdayも僅かかもしれませんが、成果の一翼を担えたのではないかと思っています。

 本校の研究主題には、「答のない時代」という言葉があります。予測困難な時代、VUCAとも言われる時代にあって、児童は自らの力で答を見付けていかなければなりません。そんな力を児童に身に付けさせたいという思いが、本校の研究主題には込められています。映画「君の名は。」の「前前前世」で有名なバンドRADWIMPSには、「正解」という楽曲があります。歌詞に、「あぁ 答えがある問いばかりを 教わってきたよ そのせいだろうか 僕たちが知りたかったのは いつも正解など大人も知らない」という一節があります。これは残念ながら、答えが一つしかない、正解しか求めない、そしてその正解は先生や親等の大人が求めるものでなければなければならない、というこれまで多く見られた日本の学校や社会の在り方へのメッセージが込められていると私は思っています。これからの学校の授業や生活では、すべてのこどもが主人公で、問いに対して、どんな答えも尊重され、正解は児童が創り上げるものでなければなりません。

 新貝校長先生を始め本校の先生方、ありがとうございました。そして、本当にお疲れ様でした。6年生の児童が、総合的な学習の時間「This isマイ・ストーリー」で、これまでの学びをつないで、明確に「自分が大切にしたいこと」、「中学でやるべきこと」、「将来の理想の自分」を書いていることに感動しました。先生方のこれまでの努力は、確実に児童の力になっていますし、思いが繋がっています。先生方の取組に大きな拍手を送りたいと思います。「辰巳イヤー」となる令和6年度、本校の児童が、そして先生方が、これまでの学びを生かし、昇竜のごとくさらに飛躍することは間違いありません。

江東区教育委員会 教育長 本多健一朗

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