「学校、今日行く!」~教育長の学校日記~
オーケストラの皆さんが、学校にやって来た!
▲素晴らしい演奏に聴き入る児童たち | ▲ホースを使って、楽器の仕組みを説明 |
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▲児童に配布されたリーフレット |
▲靴がきれいにそろっている1年生の靴箱 |
枝川幼稚園で年中組の子たちに大々的に見送られ、枝川小学校へ移動しました。今日は、本校体育館でティアラこうとうのアウトリーチ・コンサートが行われるので、一緒に聴かせていただくことにしました。
ティアラこうとうアウトリーチ・コンサートは、江東区内の学校に広く本物の舞台芸術を届ける取組です。江東区芸術提携団体である東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団と東京シティ・バレエ団による参加型のプログラムで、区内小学校を対象に2005年から開始しました(アウトリーチ・コンサートリーフレットより)。令和5年度は、本校以外に、毛利小、豊洲小、亀高小、第六砂町小、水神小でも行われます。ちなみに、バレエプログラムは、北砂小、七砂小、越中島小、深川小、香取小、東川小で9月に行われます。
本日、コンサートで演奏してくださったのは、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の金管楽器奏者5名の皆さんで、トランペット(2)、トロンボーン、ホルン、チューバによる金管五重奏を聴かせてくださいました。コンサートは、楽器の紹介や楽器あてクイズ、そして児童も聴いたことがあるような有名な曲のアンサンブルとあっという間の1時間でした。今回の演奏曲目は、「ウィリアム・テル」序曲(ロッシーニ)、「くるみ割り人形」より小序曲、行進曲、トレパック(チャイコフスキー)、「サウンド・オブ・ミュージック」よりテーマ、エーデルワイス、ドレミの歌(リチャード・ロジャース)、威風堂々第1番(エルガー)、でした。
オーケストラの皆さんの生演奏を初めて聴く子も多く、その音色の美しさに惹き付けられていたようでした。4年生の児童全員が参加したのですが、聴く態度も素晴らしく、体でリズムを取りながら聴き入ったり、上手に手拍子をしたりしていました。何より感心したのは、楽器あてクイズの正解率の高いことです。後ろを向いて、どの楽器で演奏していたのかを当てるのですが、複数の楽器の演奏でも分かってしまう子が多かったです。音楽の授業の成果かもしれませんね。司会をされた音楽の先生は、今回の経験を音楽会で生かしてほしいと話されていました。本当に貴重な経験ができた1日であったと思います。
加藤校長先生とお話をする中で、本校の児童のよいところをたくさん伺いました。その中でも特に挨拶が素晴らしいことは、昨年度登校の様子を見せていただいたので、私も知っています。また、その時に5年生の授業を見せていただき、発想が豊かで自分の意見をしっかりと述べられること、端末の活用にも長けていることにも感心しました。(昨年度「教育長の学校日記」9月16日「自分たちの未来のまちのすがたを考えよう」~地下鉄8号線出前授業~をご参照ください)本校の先生方が、ICT機器を活用した授業に、日頃から熱心に取り組まれていることも児童の端末活用の能力が高いことにも繋がっています。
学校から帰る時に、昇降口の様子を見て、靴箱の靴がきれいに並んでいるのに気付きました。加藤校長先生に伺うと、これも本校の自慢とのことでした。「はきものをそろえる」という長野県のお寺の住職さんの詩があります。きれいにそろっている靴箱を見ると、改めて「はきものをそろえると心もそろう、心がそろうとはきものもそろう」という一節を思い出します。素晴らしい芸術に触れた本校の4年生の児童の心の中には、新たな何かが育まれたことと思います。本校の児童のよいところがまた一つ増えるかもしれませんね。
江東区教育委員会 教育長 本多健一朗
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