「学校、今日行く！」～教育長の学校日記～

「みんなで作る、みんなが幸せになる学校」

【1年＋年長さん】「司会も私たちに任せて！」	【1年＋年長さん】「学校の芝生、気持ちいいね！」
【6年】決意が字の美しさ、力強さに表れています！	【4年】集中して意見を述べ合う道徳の授業

　北砂小学校を訪問しました。本校は大規模改修・一部増築工事が行われ、平成28年度から現在の木質化の進んだ素敵な校舎となりました。もう7年も経ちますが、つい最近工事があったのではないかと思うほど、きれいで明るい校舎です。きっと、こどもたち、教職員の皆さん、そして学校を支えてくださっている保護者や地域の皆さんが大切に使ってくれているのでしょうね。ありがとうございます。

　「おはようございます！」という元気な挨拶で迎えてくれる子がたくさんいました。元気な挨拶は、江東区の多くの学校で感じることですが、本校が少し違うのは、その親しみ深さです。満面の笑みの子が、そして自然に話しかけてくれる子が多いのです。「ボッチャの人ですよね？」「そうだよ、ボッチャ大会に出場したんだね？」「前に学校に来た時にもお話しました！」「あっ！そうだったね」、1月に研究発表会で来た時にも声をかけてくれた子でした。よく覚えていてくれて、うれしいですね。こどもたちは、休み時間に、学年や学級の違う子たちと話している様子を見ても、すごくフレンドリーなんです。学校が明るく感じたのは、きっと校舎にいるこどもたち、教職員の皆さんが明るいからなんですね。

　私は、校舎が新築された際には、「建てた時より美しく」という話をよくします。これは、私が在籍していた学校にあった石碑にちなむ言葉です。私は、当時担任をしたこどもたちとこの言葉を生かした学習発表会を行いました。「校舎は時が経てば古くなるけど、校舎で暮らす私たちが輝いて、美しい心をしていれば、きっと『建てた時より美しく』なる」とこどもたちと話をしました。本校、北砂小はまさしく「建てた時より美しい」学校になってきているのではないでしょうか？

　小島校長先生に今年度の学校経営についてお話を伺うと、「学校は、幸せになるためにあるもので、みんなが幸せにならなければなりません。今年度は『みんなで作る、みんなが幸せになる学校』の実現を目指して、取り組んでいます」と話してくださいました。教育委員会と江東区立学校・幼稚園が共有している今年度のテーマ「みんな、かがやく」にもつながるものです。また、こどもたちの学びの姿としては、「熱中・没頭・集中」をキーワードにして、先生方が「こどもたちが熱中・没頭・集中する授業づくり」に力を入れているそうです。

　各教室では、まさに本校が目指す「熱中・没頭・集中」している学びの姿を見ることができました。1年生の教室では、近隣の保育園・幼稚園の年長さんとの交流会が行われていました。この時期、まだ入学したばかりの1年生ですが、入学前は保育園や幼稚園の年長さんとして大活躍していました。本校では、そんな1年生のもっている力をうまく生かして、この時期に近隣の保育園・幼稚園の年長さんを招く会を実施しています。会の進行も、自己紹介も、年長さんへの優しい対応もバッチリでしたが、年長さんを教室で待っている時のわくわく、どきどきしている1年生の姿も、素敵でしたね。「わたしたち、できるでしょ！」という自分たちの姿を、小学校の先生方やお世話になった保育園や幼稚園の先生方にも見て、感じてもらえて、1年生もきっと誇らしかったと思います。

　そして、サプライズが！何と、今日招待されている年長さんの中には、私がこれまで何度も交流しているつばめ幼稚園の子たちもいました。幼稚園の皆さんは、私が来ることを知っていたようで、幼稚園のつばめ池で見つけて、ずっと育ててきたヤゴがギンヤンマになったことを写真とともに、報告してくれました。とってもうれしかったです！（このことについては、つばめ幼稚園のホームページをご覧ください）。

　「みんなが幸せになる学校」、それを「みんなで作る」というところがいいですよね。これからこどもたちを中心に、「幸せになるって、どういうことか？」、「自分たちは何をすればいいのか？」等について、深く話し合って、様々なことにチャレンジしていくんでしょうね。6年生の教室の廊下には、それぞれの児童が最高学年として頑張ることを「行動宣言」として掲げてありました。次に会う時には、この立派な6年生たちが、「『幸せになる学校』実現したよ！」と話しかけてくれるかもしれませんね。期待しています！

江東区教育委員会　教育長　本多健一朗