「学校、今日行く!」~教育長の学校日記~
たいせつなものが、ここにはある⑤ ~今、自分ができること~
▲年長さんが大活躍の誕生会、「大成功!」 |
▲はさみ、輪ゴム、わりばし…、頭も使うぞ! |
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▲年中さん、すごいぞ!ダイナミックな水遊び |
▲地球儀と世界地図は、本園ならではの環境です |
ひばり幼稚園を訪問しました。今日は、7月生まれの幼児の誕生会があると聞いていました。私も幼児と同じようにワクワクしながら、今日もマイエプロンでお邪魔しました。年長にじ組の子たちに、「なんでエプロンしてるの?」と質問されたので、「みんなと仲良くなりたいからだよ」と答えると、笑顔で納得してくれました。ちなみに、年長さんの担任の先生は私と同姓なので、みんな名前もすぐに覚えてくれました。
どの園の誕生会でも、年長さんには役割があります。年長さんにとっては成長につながる大きな経験の場で、年中さんや年少さんにとっては憧れでもあります。誕生会を行うホールに向かう前に、年長さんの保育室では、担任の先生と幼児とで、役割の最終確認を行いました。担任の先生の「大丈夫だよ。自信をもってやろうね!」の温かい言葉に、幼児たちは覚悟を決めたように、ホールに向かいました。
7月に誕生日を迎えるのは、年中さん2名、年長さん1名の計3名で、その3名と保護者の方をお招きして、すべての幼児と先生方でお祝いをします。今日は、残念ながら年中さんの1名はお休みでしたが、先生が、「今日はお休みだけど、次の誕生会でお祝いをします」とみんなにちゃんと伝えていたことは素晴らしいなと思いました。誕生会にお休みしても次の誕生会でお祝いしてもらえることが分かると、幼児たちは安心しますよね。
年長さんが立派に役割を果たして、会は進んでいきます。「つぎは、えんちょうせんせいのおはなしと、ぷれぜんとです」、みんな立派に言葉を言うことができていました。垣脇園長先生からは、まず、誕生日についてのお話がありました。「誕生日は、みんなにあるもの。誰もがもっている1年に1度の大事な日です。生まれてきてくれてありがとう、そして誕生日おめでとうとお祝いをします。また、1年間元気に過ごせたよ。素敵な1年だったねということでも、ありがとう、そしておめでとう!また、おうちの人にも産んでくれて、育ててくれてありがとうと言う、とても大切な日が誕生日だったよね」と感謝とお祝いの両方の意味を話されていました。みんな、うなずきながら聞いていました。そして、垣脇園長先生からはマジックとバースデーブックのプレゼントもありました。毎月、様々な出し物をされるすべての園の園長先生はじめ、先生方には敬意を表します。
今日は私からもささやかなプレゼントで、絵本の読み聞かせをさせていただきました。かなりドキドキでしたが…。絵本は、最近気に入っている「ちいさなハチドリのちいさないってき(絵:ウノサワケイスケさん)」です。先生方の楽しいお話の後だったので、心配しましたが、みんな、素敵なお話ときれいな絵に惹かれて、真剣に聞いてくれました。このお話は、南アフリカや南米に古くから伝わる話を基に作られたものです。ちいさな1羽のハチドリが一滴、一滴水を運んで、山火事を消そうとします。ハチドリは、「僕は今、自分ができることをしているのさ」と言います。すると、他の動物たちが…。
誕生日会が終わった後、幼児たちの遊びに参加しました。年長さんは、水遊びができるゴム動力付きの船作りを始めました。かなり難しいのですが、上手な子が教えてあげたり、自分で友達の様子を見て真似したりして作っています。みんな優しいし、あきらめない姿、自分で工夫する姿が素敵です。年中さんは、ちょうど好きな遊びをしているところでした。廊下の奥である子が、「だんごむし~!」と叫んでいます。私が見に行くと、「ねえ、さわれる?」と聞くので、私は掌に載せてみせました。「ぼくはね、おとなになったらもてるよ」と言うので、「そっか、じゃあ上からそっと触ってみる?」と言うと、恐る恐る触れました。満面の笑みでした。その後、秘密の場所に二人でダンゴムシを連れて行きました。
ハチドリではありませんが、ヒバリ(幼稚園)の子たちも、「今、自分ができること」にしっかりと取り組み、そしてそのできることを友達とともに、少しずつ増やしていました。今日も幼稚園で素敵な瞬間をたくさん見ることができました。皆さん、ありがとう!そして、小さな一滴ではなく、小さな成長おめでとう!ちなみに、ひばり幼稚園のホームページには、伸び伸びとした幼児の活動の様子や豊かな自然環境等、たくさんの魅力が掲載してありますので、ぜひご覧ください!見学も大歓迎だそうです!
江東区教育委員会 教育長 本多健一朗
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