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更新日:2023年5月16日

「学校、今日行く!」~教育長の学校日記~

「こどもまんなか」で、学びのバトンをつなぐ

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▲【有明小】1年生が端末を使って学校探検へ!

▲【有明中】9年間の成長が感じられる3年生の姿

 午前中の会議までに少し時間があったので、短時間でしたが、有明中学校と有明小学校を訪問しました。両校は一体的な施設となっており、別々の学校でありながらも教育目標と校歌を統一し、開校当初から9年間を見据えた連携教育に取り組んできました。2年前には開校10周年記念式典を小中合同で実施しました。開校以来両校の先生方が試行錯誤されながらも、思いを一つにして進めてこられた連携教育は素晴らしく、その成果は区内全校へ広がり、そして江東区初の義務教育学校、有明西学園へとつながっています。

 江東区教育委員会では、区内を24の中学校区に分けて、同じ地域のこどもたちを同じ思いで育てていけるように、公私立保育所、公私立幼稚園、公立学校の先生方が一堂に会してこどもたちの保育・授業を参観し合ったり、協議したりする機会「江東区連携教育の日」を年間2回(6月、1月)設定しています。それ以外にも、各校・園が公私立、校種を越えて日常的に教育活動等における連携を図っています。

 「小1プロブレム(小1問題)」や「中1ギャップ」という、保育園・幼稚園から小学校、小学校から中学校へ上がる際に、こどもたちがそれぞれの教育段階に適応できないこと等を表した言葉があります。こどもたちは、一人一人成長のスピードもその度合いも違います。しかし、学校がそのことに寄り添わず、一律にスタートのハードルの高さを決めていたことが、適応を難しくしていた大きな要因でもあります。江東区ではこれまで、そのようなことが起きないよう、小1支援員や学習支援員、学びスタンダード強化講師等の人的支援を充実させ、一人一人を大切にした教育を進めるとともに、前述の「江東区連携教育の日」の実施や、「保幼小連携教育プログラム」を作成し、教員の指導改善、教育段階の円滑な接続を進めてきました。有明小・中におけるこどもたちや先生方の日常的な交流や連携は、先進的な取組と言えます。

 有明中の月田校長先生から、生徒たちの落ち着いた学びの様子や順調なスタートが切れていること等、学校のお話を伺った後、各クラスの様子を見せていただきました。中学校生活をスタートさせたばかりの1年生が新しい体育着や標準服で授業に臨んでいる姿はとても初々しく感じられました。しかし、彼らは3月までは各校の最高学年、6年生として学校の先頭に立って活躍していました。本校では、小中連携の成果を生かしてそんな彼らの経験を踏まえた教育を行い、円滑な接続を図ってくださっています。

 有明小学校でも武田校長先生から今年度の学校経営についてお話を伺いました。昨年度、6年生が主体的に「よりよい有明小をつくっていこうプロジェクト」を立ち上げ、様々なことにチャレンジしてきた本校は、今年度は、「~みんなの人権を大切にする『こどもまんなか学校』の有明小~」というテーマの下、人権教育に力を入れているそうです。有明小での児童の主体的な取組が、有明中でさらに大きく花が開いていくことでしょう。

 有明小で1年生が元気に明るく授業をしている姿を見た後に、有明中の3年生が校庭で、学年合同で運動会に向けて、保健体育の授業を行っている立派な姿を見ました。改めて9年間のこどもたちの成長、その大きさを実感しました。江東区では、これからも「こどもまんなか」で、確かな学びのバトンをしっかりとつないでいきます。

江東区教育委員会 教育長 本多健一朗

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郵便番号135-8383 東京都江東区東陽 4-11-28

電話番号:03-3647-8542

ファックス:03-5690-6911

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