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教育委員会

更新日:2024年1月23日

「学校、今日行く!」~教育長の学校日記~

幼稚園・保育園の学び、育ちを小学校へ確かにつなぐ

 

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 今日は、東砂幼稚園を訪問しました。緊急事態宣言下ですので、感染防止対策を十分に講じて、参観させていただきました。

 江東区立幼稚園は、明後日が修了式です。年長組さんたちが、それぞれの園を巣立っていきます。ちょうど私が訪問した時に、修了式の練習をしていたので、少し様子を見させていただきました。会場には、当日は参加しない、年中組さんが座っていました。今日は、保護者席のところに特別に椅子を用意して参加していました。幼稚園では、年中組さんが年長組さんの姿を見て学び、「自分たちも頑張りたい!」という思いを抱き成長していく、そんな活動を大切にしています。本来であれば、当日も参加させてあげたいのですが、感染症対策と会場の都合で、参加することができません。今日の修了式の練習での年長組さんの立派な姿は、しっかりと年中組さんの心に残ったことでしょう。しかし、立派なのは年長組さんだけではありません。年中組さんもとても立派でした。

 幼稚園や保育園では、最上級生のお兄さん、お姉さんとして、どんなこともしっかりと取り組んでいる年長組、5歳児クラスの幼児たち。困ったことがあっても自分でやってみる。それでも解決できなければ、友達と相談したり、みんなで話し合ったりします。助け合うことも忘れません。年長組、5歳児クラスは、年下の子たちの憧れです。そんな幼児たちが、小学校でも幼稚園や保育園で身に付けた力を発揮して頑張れるようにするには、幼稚園や保育園での学びを踏まえた教育を小学校で行うこと、こどもたちの育ちを確かにつないでいくことが大切です。小学校での教育は「0(ゼロ)からのスタートではない」のです。就学前教育から小学校教育へ、バトンゾーンでスピードを落とさず、しっかりと教育のバトントスができれば、こどもたちも戸惑わずに走り出すことができるでしょう。

 そこで、江東区では、幼稚園や保育園とその後の小学校との教育の接続を円滑に行えるように、教員や保育士向けの「江東区保幼小連携教育プログラム」を作成しています。現在、取組のさらなる充実を目指して改訂版を作成中です。江東区では、本プログラムの活用とともに年間2回の「江東区連携教育の日」や、日々の教育活動を通して、幼稚園や保育園と小学校の連携を深めています。この連携の重要さは、小学校と中学校の間でも同じことが言えます。江東区では、「こうとう学びスタンダード」の取組等を通して、小学校と中学校の連携を図るとともに、有明小・中学校や有明西学園で実践を深めています。

 東砂幼稚園の仲田園長先生は、「東砂幼稚園では、『自分で考えて、自分で決める』ことを大切にしています」と話してくださいました。「自分で考えて、自分で決める」という経験を重ねていくことで、こどもは自信を付けていきます。今日の年長組さん、年中組さんの立派な姿は、そんな日々の積み重ねがあってこそなのでしょうね。私は、練習中の先生方の優しいまなざしが印象的でした。「みんなはできるよ、みんなを信じてるよ」という思いが、こどもたちにしっかりと届いていました。

 昨日、東京で桜の開花宣言が出されました。仲田園長先生に、東砂幼稚園でも桜の花が咲いたことを教えていただきました。桜の樹は、ずっとこどもたちの成長を見続けてきました。「初桜」は、コロナ禍でも頑張った年長組さんの修了をきっとお祝いしてくれているのでしょう。

 江東区立幼稚園の修了児の皆さん、ちょっと早いけれど、修了おめでとうございます。

 

江東区教育委員会 教育長 本多健一朗

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郵便番号135-8383 東京都江東区東陽 4-11-28

電話番号:03-3647-8542

ファックス:03-5690-6911

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