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教育委員会

更新日:2024年1月23日

「学校、今日行く!」~教育長の学校日記~

コロナ禍に挑み起つ君梅の花

 

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 今日は、学校だよりの行事予定の「手話体験」が気になって、亀戸中学校を訪問しました。緊急事態宣言下ですので、感染防止対策を十分に講じて参観させていただきました。

 亀戸中は、オリンピック・パラリンピック教育アワード校として、オリンピック・パラリンピック教育に先進的に取り組んでいます。今年度もコロナ禍の中、昨年度の実践を生かして、アンプティ・サッカー(上肢・下肢の切断障害がある方がクラッチという杖を使用して行うサッカー)というパラスポーツを体験する学習に取り組みました。

 江東区のオリンピック・パラリンピック教育では、重点的に育成すべき資質の1番目に「ボランティアマインド」を、2番目に「障害者理解」を掲げています。今回の「手話体験」もその2つの育成に関わる取組です。今日は、1年生と特別支援学級の生徒の皆さんが江東ボランティア・センターの皆さんのご協力をいただき、体験学習に取り組みました。

 まず、聴覚障害のある講師の先生から、聴覚障害やご自身の体験についてお話を伺いました。江東区では小学校の時に、ユニバーサルデザインの学習をしているので、その時のことを思い出しながら学習に臨んでいた生徒もいたと思います(11月6日付学校日記をご参照ください)。私たちが普通に過ごしている日常生活の中にある、「聴覚障害のある方にとって困ること」についてのお話は、生徒たちに改めて「誰もが生活しやすい」というユニバーサルデザインの視点を意識させてくれたことと思います。電子レンジや洗濯機の作業完了音、訪問者のインターフォンの音、電車の車内アナウンス等、生徒たちは納得しながらお話を聞き、「では、自分たちにできることは?」と考えます。

 手話ができればいいのですが、なかなかすぐにはできない。そこで、自分たちにできるコミュニケーションの方法を学び、実際に体験をしました。亀戸中の生徒たちが、校外でも積極的にボランティアマインドを発揮できることを期待しています。

 山口校長先生は、「今年度、教育目標を変えました。生徒たちにしっかりと理解してもらえるように言葉を吟味し、分かりやすく『探究』、『敬愛』、『挑戦』としました」と力強く話してくださいました。今年度、亀戸中の生徒たちは区内で一番多くオンライン学習ソフトを活用しています。まさに自ら進んで学ぶ『探究』です。そして、3年生の受験を応援しようと「花は咲くプロジェクト」として、1・2年生と職員全員で応援メッセージを集めた素敵な掲示物を作成しました。これは『敬愛』ですね。そして、コロナに負けずに生徒が企画した新たな活動、PTAの応援イルミネーション、地域学校協働本部の生徒向けソフトボール教室等、皆さんが行っている新たな取組こそが『挑戦』です。今年度新しくなった教育目標が、もう既にしっかりと浸透しています。

 亀戸中の校章は梅の花です。そして校歌は「梅のかおりの風をうけ」で始まります。亀中の玄関前をふと見ると、きれいに梅の花が咲いていました。亀戸中では、毎年卒業生が梅の木を植樹しているとのこと。梅の花は厳しい寒さを耐えてこそ、美しい花を咲かせます。まさに、活動が制限される中、前を向いて挑戦する亀中の皆さんそのものだなと感じました。そこで、エールを込めて一句、「コロナ禍に挑み起つ君梅の花」お粗末でした。

 

江東区教育委員会 教育長 本多健一朗

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郵便番号135-8383 東京都江東区東陽 4-11-28

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