更新日:2020年10月14日
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江東区教育委員会
「学校、今日行く!」~教育長の学校日記~
自然にたっぷり触れて、感じ、考える幼児たち
今、区役所の2階の区民ホールに、江東区立幼稚園の第三大島幼稚園と小名木川幼稚園のこどもたちが作った作品が、園の紹介とともに掲示してあります。11月9日まで掲示してありますので、どうぞご覧ください。
今回の2つの園の掲示を見ると、ドングリや柿、落ち葉など、季節を感じる言葉や作品が登場しています。江東区は大きな公園もあり、緑を大切にしています。江東区立幼稚園でも、幼児の遊び、学びの環境として、園内の自然環境づくりに配慮をしています。園内に雑草がしげる場所があったり、小さな生き物が隠れる場所があったり、実のなる木があったり…など、様々な工夫を園ごとにしています。
江東区立幼稚園が、今年度から取り組んでいる「就学前教育スタンダード」にも、『自然にたっぷり触れる』という項目があります。『自然にたっぷり触れる』とは、身近な自然にたくさん触れて、全身で自然を感じるということです。各幼稚園では前述したような環境の中で、幼児が自然に触れる機会を数多くつくり、自然の美しさに触れて感動したり、愛情や畏敬の念を抱いたり、季節や状態の変化を感じ取ったり、不思議さや疑問を抱いたりできるようにしています。(詳しくは、教育委員会ホームページ内の「就学前教育スタンダード」をご覧ください)
今頃の季節ですと、園内の樹木が色付いたり、ドングリ拾いをしたり、ある園では園内で育てたサツマイモを収穫したりしています。どんな体験でも、幼児の気付きを大切にしています。きっとどの園でも、朝の先生とのあいさつの中で、「先生、ほらっ!」と拾った葉っぱやドングリを見せてくれる子や「先生、いいにおいの花があったよ!」(ちょっと前までキンモクセイのいい香りがしていましたね)と報告をしてくれる子がいて、その気付きを先生が大切にして、次の活動につながるようにしていきます。
先生は、保育室の中に、秋の絵本コーナーをさり気なく用意し、幼児の興味が深まるようなお話の絵本やドングリが調べられる本等を置いておきます。また、お帰りの前の活動で、その本を読み聞かせしたり、発見してくれた幼児にみんなの前で発表してもらったり、様々な仕掛けをしていきます。幼児たちの「もっと、知りたい!」「もっと、やりたい!」という思いが高まると、後は幼児たちが主体的に活動を深めていきます!
自然というと植物や生き物という思いが強いかもしれませんが、身の回りには、空気や水もありますし、気温の変化等の自然現象もあります。寒くなると、あんなこと、こんなこと、ありそうですね。親子で、いろいろなことを見付けてみませんか?お出かけにもいい季節ですね。江東区立幼稚園には、素敵な体験が詰まっています。興味があれば、ぜひお近くの園にお立ち寄りください。
江東区教育委員会 教育長 本多健一朗
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