更新日:2023年11月21日
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江東区教育委員会
「学校、今日行く!」~教育長の学校日記~
みんなでつながり、みんなで育てる ~江東区連携教育の日~
江東区では、平成24年度から年に2回(6月と1月)、「江東区連携教育の日」を設定し、江東区を24の中学校区に分け、区内の公・私立保育所、公・私立幼稚園、公立小・中学校・義務教育学校の保育士、教員が、ともに学び合う機会を作っています。今年度は、6月の第1回目は、分散登校が始まったばかりでしたので、残念ながら中止にしました。そして、今回は緊急事態宣言が発令されている最中でしたが、各保育所・幼稚園、各学校をweb会議システムでつないで、実施しました。
いつもであれば、24のグループ毎に幼稚園や小・中学校の会場に一堂に会して、それぞれの実践等について情報交換をするとともに、同じ地域のこどもたちをしっかりと育てていくべく教育や保育についての共通理解を図り、連携を深める場としています。小学校や中学校を会場にして、同じグループの保育所や幼稚園、学校の先生方が授業を参観に行くと、教え子たちの成長の様子を見ることができますし、こどもたちもお世話になった先生方の前でちょっと頑張る姿を見せるということもあります。また、それぞれ違った教育段階での指導の様子を見ることも保育士や教員にとっては貴重な学びの場にもなります。
江東区では、地域の皆さんがこどもたちの成長を支えるという取組が大切にされ、ずっと行われてきました。その中で、同じ地域の小学校や中学校の連携も進められ、地域清掃やあいさつ運動、見守り活動等を一緒に行ってきました。今の、「江東区連携教育の日」は、そんな江東区の各地区での連携をさらに充実させ、それぞれの教育を円滑に接続し、江東区のこどもたちの成長をしっかり支えていくために、設定しました。
具体的な取組としては、同じグループ内の学校や保育所・幼稚園の授業や保育の様子を参観し、その後に「こうとう学びスタンダード」の取組状況について情報交換をしたり、「江東区保幼小連携教育プログラム」に基づき連携の計画を立てたりする等、テーマを決めて協議をし、連携を深めています。熱心に参加してくださる私立の保育所や幼稚園の先生方が増え、0歳から15歳までの江東区のこどもたちを同じ地域にある保育所、幼稚園、学校でともに力を合わせて育てていこうという思いが実践につながってきています。今回は、各グループで、「就学前教育スタンダード」、「小1スタートカリキュラム」、「いじめの未然防止」、「情報モラル教育」等の実践について報告、協議を行いました。
現在、「江東区保幼小連携教育プログラム」は、保育所・幼稚園と小学校の連携をより確かなものにするべく、改訂作業を行っており、次年度から新たなプログラムを活用して連携教育を進めていきます。小学校と中学校の連携については、有明小・中学校での連携教育や有明西学園での9年間の一貫教育の成果をさらに全小・中学校に広げる等して、取組を深めていきます。
今回、各グループに参加された保育士、教員の皆さんの取組の様子をオンラインで見ることができました。参加されたすべての皆さんの工夫された実践や熱い思いをうれしく思っています。「江東区の連携教育は、素晴らしい!」これまでご指導いただいた大学等の有識者の先生方からも高く評価していただいています。江東区のすべてのこどもたちのために、教育に携わる大人たちの連携を深め、「ともに」頑張りましょう!
江東区教育委員会 教育長 本多健一朗
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