ホーム > こども・教育 > 教育委員会 > 「学校、今日行く!」~教育長の学校日記~ > 令和2年度(2020年度)発行号 > 11月6日 私が輝き、あなたのよさが光る
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更新日:2023年10月30日
毛利小学校を訪問しました。学校に着いたのがちょうど中休みの時だったのですが、どの学年のこどもたちもとても明るく、優しさの伝わるあいさつをしてくれました。今日、毛利小では、4年生の総合的な学習の時間に「ユニバーサルデザイン出前講座」を活用した授業がありました。この出前講座は、江東区のまちづくり推進課が行っている取組で、ボランティアのまちづくり相談員の皆さんが講師となり、ユニバーサルデザインやユニバーサルデザインの考え方を生かしたまちづくりについて学ぶという素晴らしい取組です。年齢や性別、国籍や能力などの違いを尊重し、「誰にとっても使いやすい」という考え方、それがユニバーサルデザインです。江東区には、「ユニバーサルデザインハンドブック」というこどもたち向けの学習冊子がありますが、とてもよくできていて、大人の方にも知ってもらいたい内容です。(注釈)江東区ホームページ「やさしいまちづくり」をご参照ください。
私が参観させていただいた時は、聴覚に障害のある相談員の方のお話を基に、こどもたちがコミュニケーションをとる方法について考えました。「みんなが、手話ができるわけではないよね?」と投げかけられ、こどもたちは考えます。「字で書く!」「身振り、手振りで伝える!」等、すぐ意見が出てきました。結局、「手話」「筆談」「空書き(そらがき)」「口話」「身振り」の5つの方法にたどり着き、実際にチャレンジしてみました。その後も、点字ブロックや「誰でもトイレ」のお話等、様々な視点から「誰にとっても使いやすい」というユニバーサルデザインについて理解を深めました。こどもたちのこれからの学習がさらに楽しみです。相談員の皆さん、ありがとうございました。こどもたちにとって、とてもよい学習になりました。これからもよろしくお願いします。
「私が輝き、あなたのよさが光る」これは、毛利小の今年度の大きなテーマです。一人一人のよさが発揮され、互いのそのよさを認め合う、まさにユニバーサルデザインの考え方だなと思いました。毛利小は、校庭が全面芝生で、猿江恩賜公園に隣接している自然がいっぱいの学校です。地域の皆様に支えられた体験活動も豊富です。毛利小のこどもたちが優しさにあふれているのは、自然との関りを大切にし、地域の温かさに支えられているからかもしれません。心のユニバーサルデザイン化は、ずっと前から進んでいたようです。
川辺校長先生からは、コロナ禍で様々なことが制限される中、ビデオ会議システムZoomを活用したり、「スタディサプリ」で家庭学習を進めたり、パラリンピック競技「ボッチャ」に取り組んだり、音楽の授業で感染防止用パーテーションを導入したりする等、様々なチャレンジをしていることを伺いました。これからも様々なチャレンジを続けて、毛利小の皆さんがさらに輝き、よさが光り続けていくことを期待しています!
江東区教育委員会 教育長 本多健一朗
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