障害のある人もない人も知ることから始めよう!第4回
発達障害② 自閉スペクトラム症(ASD)
ASDという言葉を聞いたことはありますか。かつては自閉症、アスペルガー症候群などさまざまな名称で呼ばれていましたが、2013年の新たな診断基準発表以降、自閉スペクトラム症(ASD)と表現するようになりました。
どんな特性があるの?
主に、次のような特性があると言われています。
- 年齢に応じた対人関係を築くことが難しい
- 限定的な興味や行動に強い関心やこだわりを持つ
- 感覚刺激に対する過敏さ、または鈍感さを持つ
- 言語発達の遅れ
ただし、特性の現れ方や強さは一人ひとり異なり多様です。ここに挙げたすべてが当てはまるとは限りません。
どんなことが苦手?
- コミュニケーション
言葉や、言葉以外(表情や態度など)により相手の考えを読み取ること、自分の考えを伝えることが苦手です。相手の感情を気にせず発言して怒らせてしまったり、会話中の共感が乏しかったりします。
- 集団での活動
授業や行事などみんなで一斉に同じ活動をすることや、他者と適切な距離感を保って接することが苦手です。
- 新しい環境や手順、変化
見通しが立たない(この先何が起こるか想定できない)状況に強い不安を感じるため、新しい環境や手順、急な予定変更への対応が苦手です。
どんな印象を持たれやすい?
特に、コミュニケーションや社会性の面で困難なことが起きやすいため、「空気が読めない」「人の気持ちがわからない」「自分勝手」などと思われてしまうことがあります。
発達障害への理解と尊重
ASDを含む発達障害は脳機能の障害によるもので、本人の努力不足や育て方のせいではありません。苦手なことがある一方で、得意分野では優れた力を発揮する面もあります。身近にいる方や本人が障害の特性を理解し、適切な準備や支援などをしていくことが大切です。
一人ひとりの個性を尊重できる、思いやりのある共生社会を作っていきましょう。
【問合先】障害者施策課施策推進係☎3647-4749、℻3699-0329
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