障害のある人もない人も知ることから始めよう!第6回
発達障害④ 学習障害(LD)
学習障害(LD)とは、全般的な知的発達の遅れや視聴覚障害はないものの、読む、書く、計算するなど特定の学習に困難が生じる発達障害の一種です。
主な学習障害の種類としては、次の3種類があります。
①読字障害(ディスレクシア):文字を読むことが苦手
文字と音の関連付けが困難な音韻処理不全、文字がゆがんだりぼやけたりして見える視覚情報処理不全のため、音読が遅い、読み間違いが多い、文字や文章の理解が難しいなどの特徴があります。
[小学生~高校生の事例]
- 音読を極端に嫌がる
- 練習しても文字が読めない
[大人の事例]
- 正確に文字を読めない
- 文章を飛ばして読む
②書字障害(ディスグラフィア):文字を書くことが苦手
①の読字障害と併発している場合が多く、文字の書き写しが遅い、助詞(てにをは)をうまく使えない、考えたことを文字にすることが困難などの特徴があります。
[小学生~高校生の事例]
- 字が鏡文字になってしまう
- 作文や小論文が書けない
[大人の事例]
- 電話のメモが取れない
罫線(けいせん)や枠に沿って書けない
③算数障害(ディスカリキュリア):計算や推論が苦手
数の概念を理解することや簡単な計算、数値を覚えることが苦手です。読み書きには問題がなく、計算や推論だけが極端に苦手というケースが多いと言われています。
[小学生~高校生の事例]
- 算数・数字が極端に苦手
- 針式の時計が読めない
[大人の事例]
- 金額の暗算が苦手
- 割引や利率の計算が苦手
障害への理解を広げよう
さまざまな発達障害について紹介しましたが、発達障害はいずれも育て方や本人の努力不足によるものではありません。障害のある人は、うまくいかない困難を抱えて苦労している部分があります。
一人ひとりの個性を尊重し、思いやりのある共生社会を作っていきましょう。
【問合先】障害者施策課施策推進係☎3647-4749、℻3699-0329
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