ユニバーサルデザインを知ろう5
エレベーター
区では区立の小学4年生を対象に、ユニバーサルデザイン出前授業を希望校で実施しています。今回はその内容の一部をご紹介します。
さて、問題です
駅のエレベーター(以下「EV」という。)前で、次の8人が待っています。
1.大きな荷物を持った若い男性2.視覚障害者3.聴覚障害者4.松葉杖使用者5.高齢者6.妊婦7.ベビーカー使用者8.車いす使用者。しかし、このEVは5人乗りです。また、隣にはエスカレーターと階段があります。この時、誰にEVに乗ってほしいでしょうか?
乗ってほしい人は誰か?
授業ではそれぞれの当事者本人が特徴や普段どこを使っているのかなどを解説した後、EV以外では移動できない人、できればEVで移動してほしい人は誰かという視点をヒントに、乗ってほしい5人を児童に考えてもらっています。
見た目では分からないことも
乗ってほしい5人を決めると、多くの場合、1.の人はEVに乗らなくても良いという結論になります。
一般的な優先順位で考えた場合、これは1つの答えではあります。しかし、実際の場面で1.のような人がEVに乗ろうとしていても、「特に悪いところはなさそうだからEVでなくても良いのでは?」と思ってはいけません、と児童には伝えています。なぜならその人には、外見上は分からなくても、体の内部に障害があったり、見えない怪我や体調不良等、本人しか分からないEVを必要とする事情があるかもしれないからです。
大切なのは自分の行動
他の人がどうこうではなく、自分の行動は自分で決めることです。授業では「自分の調子が悪いときは、もちろんEVに乗っても構いませんが、元気な時は周りを良く見て自分はどうすべきかを考え、行動できるようになって下さい。」と最後に伝えています。
EVは誰もが便利に使うことのできるユニバーサルデザインの代表例の1つです。しかし、一人一台用意することは現実的に無理なため、混雑することもあります。その時、あなたならどうしますか?
【問合先】まちづくり推進課まちづくり担当☎3647-9781、℻3647-9009
関連ページ
お問い合わせ先
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください