小学校高学年期のこどもたち3
家庭での性教育はどうすればいいのでしょうか
こどもたちは、学校や友達、メディアなど、さまざまなものを通して性に触れます。「包括的な性教育」には、個の大切さ、同意の必要性、プライベートゾーンなど、生殖だけでなく、社会や文化、感情や人間関係なども含まれています。家庭ではどんなことができるでしょうか。
- 正しい知識を伝える
こどもが自分の体や性的な機能について、年齢に応じた興味を持つのは自然なことです。タブー視をせずに、こどもが間違った知識を得る前に、科学的根拠に基づいた正しい知識を伝えることが大切です。親自身も、性に対する価値観を振り返ったり、正しい知識を得ておくことが重要ですね。こどもに説明する言葉を想定しておくことも役に立ちます。
- 話をするタイミングは?
こどもから質問があったときや日常でのきっかけを見つけて伝えると自然に伝えやすいです。学校の授業について聞いてみたり、気になるニュースについて話し合ってみるのもいいと思います。生物の受精や移動教室前の生理についての話などはいいきっかけになるかもしれません。質問されてうまく答えられなかったときは、「大切なことだからちゃんと調べてから伝えるね」といったん待ってもらって後日伝えてもいいでしょう。一度に完璧にやろうとしなくて大丈夫です。
- 性教育につながる人間関係
人が嫌がるようなことはしない、相手の気持ちを確認する、自分が嫌なことをはっきり伝えるなど、性教育にも関係する人間関係についてしっかり伝えることは大切です。親から子へのスキンシップも、こどもが嫌がっていたらやめるようにしないと、そういうものと思いこんでしまう可能性があります。
- 思春期以降は同性同士でも
高学年や思春期以降になると、性について異性の親子で話すことに抵抗を感じることもあるでしょう。そんなときは、同性同士で話すほうが自然かもしれません。面と向かって話しにくいときは、本や動画をシェアして「困ったとき参考になるよ」「いつでも話を聞くよ」という姿勢を見せておくこともサポートにつながります。否定や禁止ではなく、性を「大切なもの」「価値あるもの」とあたたかく肯定的に伝えてあげたいですね。
【問合先】地域教育課社会教育担当☎3647-9676、℻3647-9274
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