ユニバーサルデザインを知ろう6
声かけ
どれだけユニバーサルデザインの整備がまちの中で進んでも、最後に頼りになるのは皆さんのお互いによる配慮や助けです。
今回はその際に重要となる「声かけ」についてです。
助けが必要とは限らない
例えば、横断歩道の手前に、白杖を持った視覚障害者が立っていたとします。よくある誤解の一つに、「障害者はいつも困っている」という思い込みがあります。でもこの方は、もしかしたらその場所で人と待ち合わせをしているだけかもしれないし、いつもの通い慣れた道で、助けはいらないかもしれません。
別の例で、満員電車の席に座っていた時、目の前に、足腰が辛そうに見える高齢者が立ったとします。でもこの方は、次の駅で降りるから、あるいは、健康のためにそのまま立っていたいかもしれません。このような場合であれば、助けは不要ですね。
しかし、もしかしたら本当に困っていて、誰かに助けてもらいたいと思っているかもしれません。
さて、一体どうすれば良いのでしょうか?
声をかけて、聞いてみる
「助けが必要かどうか」は、その本人に聞いてみなければわかりません。そのため、まずは相手の表情や仕草を見守り、困った様子なら声をかけ、助けが必要か聞いてみましょう。必要とわかれば、次はどのように支援したら良いか、その方法も聞きましょう。
相手に方法を尋ねることは決して失礼ではありません。逆に例えば視覚障害者を誘導しようといきなり手や体、白杖に触ったり、車いす使用者をいきなり後ろから押すなど、勝手な思い込みによる行動は失礼ですし、危険です(ただし、緊急時の対応は除きます)。
断られても良いのです
相手が助けを必要としていない場合、断られることもあるでしょう。しかし、それは「今回は必要なかった」、ただそれだけのことです。むしろ、困ってないなら大いに結構!と前向きにとらえ、次の機会も声かけしてみてください。あなたの声かけによって、助かる人が必ずいます。
【問合先】まちづくり推進課まちづくり担当☎3647-9781、℻3647-9009
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