障害理解と障害者とのコミュニケーション6
聴覚障害のある方
聴覚障害のある方の中には全く聞こえない方と、補聴器等を使用することで聞こえる方がいます。外見からは聴覚障害があることがわかりにくいため、声をかけたのに返事がないなど誤解されてしまうこともあります。
また、聴覚障害のあるすべての方が手話を理解できるわけではありません。補聴器をつけている方も音が聞き取りづらかったり、声を出せても音は聞こえていなかったりするため、本人の要望によって音声・手話・筆談など手段を組み合わせるとコミュニケーションをとりやすくなります。
コミュニケーションの留意点
- 音声で話す際は、後ろから話しかけるのではなく、正面から、言葉のまとまりごとに区切ってはっきりと発音する。
- 新型コロナウイルス感染防止のため、マスクの着用が定着していますが、口の動きから言葉を読み取る方もいるため、マスクを外しても十分な感染対策が可能な場合は、口の動きを見せながら話す。
- 手話通訳者等がいる場合も、通訳者ではなく聴覚障害者本人に向かって話しかけ、相手に伝わっているかどうかを確認しながら話す。
- 音声や手話などの手段を問わず、複数の人が一度に話さないように注意する。
- 筆談をする際は、短い文で簡潔に書く。
もしかして?と思ったら
聴覚障害は周囲から気づかれにくい障害です。みなさんの周りで音声での呼び出しや、緊急の放送などに気づいていないと思われる方がいたら、まず声をかけてみませんか。
声をかけてみて、聴覚障害がありそうだとわかったら、ぜひ筆談やスマートフォンの画面、ジェスチャー等で情報を知らせてください。
思いやりの心をもって
全6回のコラムを通じて、さまざまな障害があることや外見だけではわからない障害もあることを知っていただけたでしょうか。みなさんの周りに困っている方がいたら、ぜひ思いやりのある行動をお願いします。
一人ひとりの思いやりが、障害のある人もない人も支え合う社会を育んでいきます。
【問合先】障害者施策課施策推進係☎3647-4749、℻3699-0329
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