小学校高学年期のこどもたち1
家庭で口数が減り、親の口出しを嫌がります
小学校高学年期に入ると、本格的に思春期の入り口になってきます。今までのように無邪気に身の回りの話をしてくれなくなり、親としてはこどもの様子がわかりづらくなることに不安を感じることも多いでしょう。しかし一般的には、こどもたちは自立の準備として親と距離を置こうとする時期になります。
親への「自立と依存」の両面感情
親に心理的に依存している状態から、自立に向けて一歩踏み出します。口数が減り、そっけない返事ばかり返ってくるかと思えば、まとわりついて話を聞いてほしがったりします。自分の世界について、親からの口出しに反発したり、秘密も持つようになります。親よりも友達を優先したくなってきます。
家庭でのポイント
1.基本は見守りで
そっけない返事しか返ってこなくても、自分で解決しようとしているのかもしれません。それも大切な自立への一歩です。いつもと明らかに様子が違うということでなければ、根掘り葉掘り聞かないでそっとしておくのもありです。
2.こどもが話したそうなら受けとめて聞く
まだ甘えたいこともある時期です。用事があるときにも自分から寄ってくるでしょう。話を聞くときは短い時間でもいいので、しっかりこどもに向き合ってあげてください。また、アドバイスよりも聞くことに徹した方がよいこともあります。こどもは「自分は受け入れられる場所がある」と確認して、安心してまた外の世界に向かっていけます。
3.目でもしっかり様子を見る
口数が少なく、心の中の複雑な気持ちを表現するだけの言葉の力もまだ未熟なこの時期だからこそ、様子の見守りも大切です。顔色や表情、態度など大きな変化があったら、すぐに気づけると安心ですね。
4.マイナスな気持ちもそのまま受け取る
マイナスなことを言われるとすぐに励ましたくなるかもしれません。でもその前にその気持ちを表現したい、わかってほしい気持ちもこどもにはあります。「大変だったね」などの一言がもらえると、その後も自分からずっと話しやすくなります。
【問合先】地域教育課社会教育担当☎3647-9676、℻3647-9274
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