ユニバーサルデザインを知ろう4
横断歩道の段差
身近にあるユニバーサルデザイン。今回は横断歩道、その中でも車道部分と歩道部分の段差について紹介します。
段差は無い方が良い
車いす使用者からすれば、横断歩道から歩道に上がる箇所に段差があると上がりづらいばかりでなく、高すぎると上がることができず、車道に取り残され危険です。ベビーカーや自転車も段差は無い方が良いですよね。
でも、必要な人もいます
しかし、目の見えない人にとってはこの段差が重要なのです。白杖の先や足裏でこの段差を感じることで、車道と歩道の境目を確認しています。段差がないと、気付かず車道に出てしまったり、無事に横断歩道を渡り終えたことが認識できず危険なのです。段差は必要です!
では、どうすれば?
段差があると車いす使用者が危険、段差がないと目の見えない人が危険。では、どうすれば良いのでしょうか?
実はすでに答えは出ています。現在、横断歩道と歩道の段差は「2cm」を標準とすることが法令で決まっているのです。
「2cm」であれば車いすでも何とか段差を上ることができ、また、「2cm」あれば目の見えない人も白杖の先や足裏で何とか段差を感じることが分かったので、お互いに話し合った結果、このように決まりました(もちろん、段差を無くしても目の見えない人が別の方法で車道と歩道の境目を認識できるならば、段差は必要ありません。段差の無い横断歩道については現在も検討が進められています)。
すべての人に使いやすいまちとは?
すべての人それぞれが持つ求めを完全にかなえるまちは、実現が難しいかもしれません。しかし、この段差の話のように、立場の違う人同士が、お互いを認め理解し合い、歩み寄ることができれば、それはすべての人に使いやすい、ユニバーサルデザインのあるまちと言えるのではないでしょうか。
【問合先】まちづくり推進課まちづくり担当☎3647-9781、℻3647-9009
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