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教育委員会

更新日:2022年12月2日

「学校、今日行く!」~教育長の学校日記~

本校ならではの「地域との関わりを大切にする研究」

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 第二大島小学校を訪問しました。今日は、江東区教育委員会研究協力校として本校が3年間取り組んできた研究成果を発表する、研究発表会の日でした。これまでの学校・園と同様に、コロナ対策を講じながらも多くの先生方にお越しいただき、全てのクラスの授業公開、研究発表を行いました。他校と同様に、本日来校できなかった区内の先生方のために、研究発表や講師の先生の講演会の動画配信も併せて行います。

 本校の研究主題は、「地域との関わりを大切にした社会科・生活科の指導の在り方~ICTの効果的な活用法を探究する~」です。本校が、地域との関わりを大切にする研究に取り組んだことは、とても意義深いことです。なぜなら、本校は開校以来、地域の皆さんの熱い思いとご尽力により、関東大震災や東京大空襲等の苦難を乗り越えて来た学校であり、今も地域の皆様の深い愛情に支えられている学校だからです。また、本校は今年度、記念すべき110周年を迎えるとともに、新校舎の改築工事が始まる等、児童が地域との繋がりをより強く実感できる機会が例年より多くあるからです。

 本日の授業でも、地域の皆様のご協力をたくさんいただきました。1年生の授業では、児童の登校をいつも見守ってくださっている地域ボランティアの「見守り隊」の方々がゲストティーチャーとして参加してくださいました。1年生の児童も毎日会っている方々ですが、直接お話を伺う機会はなかなかありません。授業では、見守り隊の方が、「この活動を48年間しています」と話されると、児童はその長さに驚くとともに深い感謝の思いを感じたようでした。そして、「みんなも大きくなったら、学校のためにできることをしてほしい」と話されると、みんな元気よく「はい!」と答えていました。卒業した児童が、今、本校を支えてくださっている地域の皆さんのように、学校を支える活動に参加してくれたら素晴らしいですね。こうやって、学校は歴史を重ね、児童は支えられ続けていくのだなと、地域の皆さんのお力添えに感謝の思いを強く抱きました。

 2年生は大島のお店、3年生は大島の昔と今、4年生は大島の伝統工芸、5年生は大島のコンビニエンスストア、6年生は大島における東京大空襲、仲よし学級は大島の「おたから」や仮校舎のある大島の地域、どの学年も地域を題材、学びのきっかけにすることで、児童が興味・関心を高めながら、自分事の学びとして自らの問い「?」をもち、探究することができたようです。どのクラスの児童も熱心に取り組んでいる姿が印象的でした。

 東京都の教員は、原則1つの学校に最長6年間しかいられません。小学校の場合、その学校で、同学年の担任を複数回担当する機会は多くはありません。多忙な中、地域教材を開発する時間を十分に確保することも難しいかもしれません。本区では、先生方の研究・研修時間の確保や働き方改革を目指して「Challenge Wednesday」を設定しています。本校は、その時間等を効果的に活用し、さらにチームで地域教材の開発に取り組みました。福田校長先生は、「教師は授業で勝負」と、授業力向上を目指した校内研究の大切さについて話されています。本校の先生方がチームワークよく開発した地域教材は、研究に取り組んだ先生方はもとより、地域で育つ児童にとって、そして本校にこれから勤務する先生方にとっても、とても大きな宝物となったことと思います。

 110周年と校舎の引っ越しという忙しい中、研究に取り組まれた本校の教職員の皆様、そして本校をいつも温かく見守り、支えてくださっている地域の皆様に心より感謝申し上げます。「地域との関わりを大切にする研究」は、やっぱり本校ならではですね。

 江東区教育委員会 教育長 本多健一朗

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郵便番号135-8383 東京都江東区東陽 4-11-28

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