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教育委員会

更新日:2022年11月26日

「学校、今日行く!」~教育長の学校日記~

150年続いているたすきは、私たちが未来へ繋ぎます 周年記念式典⑧

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▲式典に立派な姿で参加する5・6年生

▲歌唱と言葉に彩りを添えるマーチングバンド

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▲各部屋の扉では、お祝いの桜が満開

▲150年後の明治小の未来を描いた5年生

 明治小学校の開校150年記念式典が行われました。明治3年12月、深川亀住町陽岳寺に開かれた深川閭校(明明館)が、学制発布により明治6年5月に村松学校となり、本校としての歩みが始まり、明治10年5月に現在地に校舎が落成し、明治小学校として改称されました。大正12年9月には、関東大震災により、本校は附属幼稚園と共に全焼しますが、昭和20年3月の東京大空襲の際には、難を逃れ、避難拠点となりました。歩みの早期から同窓会や後援会等、地域の熱い思いによって支えられ育ってきた本校は、教育研究において様々な成果をあげられるととともに、本年も全国大会に出場されたマーチングバンドの活動は本校の伝統となる等、様々な面において輝かしい業績を残されています。

 本校の150年という歴史の長さ、その重みは、本校の数多の資料や沿革からも実感するところです。当然、その当時から生きていらっしゃる方はお一人もいませんが、地域の方々のお話からは、その当時のこと、そして本校の長い歴史が鮮やかに伝わってきます。私は、本校に関わり、支えてくださった方々の本校を愛する強い思いが、代々しっかりと受け継がれてきていることに感動するとともに、歴史や伝統をつないでいくことの大切さを痛感しました。赤堀校長先生は式辞の中で、これまでの本校の伝統を振り返り、地域の皆様の強く熱い思いへの感謝を述べられながら、児童に対して、伝統に学び、これからの歴史を、新たな伝統をつくるべく、新しい一歩を踏み出していきましょうと話をされました。特に、本校の歴史と、この150年という節目を、節を作りながら真っ直ぐに力強く伸びていく竹になぞられた話は、児童たちの心にしっかりと刻まれたことと思います。

 私は、式典開始前に本校の各クラスの様子を見ながら、式典に参加する5、6年生に声をかけてきました。その時に感じたのは、自信に満ちた笑顔の子が多いということ、そして元気に挨拶をしてくれる子たちが、とても楽しそうにしているということでした。この子たちは、本校の150年の歴史を学ぶことを通して、本校の児童でいることに誇りを感じ、自分たちのすべきことがちゃんと分かっているんだなと感じました。そのことは、式典の児童の言葉にも表れていました。「150年続いている明治小学校のたすきは、今、私たちが受け継いでいます。このコロナ禍を乗り切ったぞ、という自信をもって何年先も語り継いでいけるように頑張っていきます」、「明治小学校を愛してくださっているたくさんの先輩方、あたたかく見守ってくださった地域の方々のお力で、明治小学校は150年の長い歴史と伝統を育んできました」、「私たちは、このよき伝統、文化とともに、伝統の中で受け継がれてきた先輩方のやさしさや思いやりの心もしっかりと受け継いでいきます」どの言葉も、児童が実感し、抱いてきた心の言葉だなと感じました。児童の言葉は、校歌にある「恵みの露」という言葉を用いて、次のように結ばれていました。「これからも私たちの手で『恵みの露』を受けながら、一歩一歩力強く前に進み、この明治小学校をさらに、発展させていきます」

 改めて、明治小学校開校150年おめでとうございます。開校150年を記念する会、地域懇談会、PTA、明治友の会、地域の皆様、教職員の皆様、ありがとうございました。バトンを繋ぐ、たすきを繋ぐというと、リレーや駅伝を思い浮かべますが、どの競技もスタートからゴールまで見届けることができるものです。しかし、150年も続く本校の歴史とこれから未来へ続いていくたすきリレーは、誰一人としてスタートとゴールの双方を見ることができる人はいません。しかし、本校の児童たちは、卒業し、大人になってもたすきを繋ぎ、心のふるさと明治小を守り、未来へ向けて走り続けてくれることを強く感じた一日でした。

 江東区教育委員会 教育長 本多健一朗

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