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教育委員会

更新日:2022年7月13日

「学校、今日行く!」~教育長の学校日記~

自分の思いをしっかりと伝え合えるこどもたち

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▲1年図工 粘土で思いを自由に形にします

▲2年国語 低学年の句会も端末を使って行います

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▲3年 運動会の取組をしっかりと記録に残します

▲3年図工 端末を活用してイメージを広げます

 第三大島小学校を訪問しました。今日も全クラスの授業を見せていただき、こどもたちや先生方の姿から多くの学び、気付きをもらいました。こどもたちは可能性の宝庫で、その可能性を大きく開花させるのは、本人の努力ではありますが、その可能性に気付かせたり、きっかけを作ったり、挑戦を支えたりするのは、近くにいる大人が担う部分が大きいと思います。一番近くにいるのは、ともに生活している保護者や家族等でありその影響は絶大ですが、学校で多くの時間をともに過ごす、教員の存在や働きかけもとても重要です。

 この時期、江東区の小学校6年生は、国語で、具体的な事実や考えをもとに提案する文章を書くことを「私たちにできること」という題材を通して学んでいます。昨日訪問した七砂小では、自分たちの生活を見つめて環境問題について自分の考えを整理しているところでしたが、こどもたちの真剣な取組の様子に感心しました。本校の6年生の教室を訪問すると、一人の子が教室の黒板の前で、クラスのみんなに向かって、「食品ロス」について熱く自分の思いを話していました。それもノー原稿で。私は、そのパワーに圧倒されてしまいました。本校の6年生もまさに「私たちにできること」の学習の最中でした。

 担任の先生が、「『自分も話したい』という子はいますか?」と投げかけました。本来、予定されていた発表会の場ではなかったようです。しかし、数人の子が手を挙げるではありませんか。「僕も、『食品ロス』について考えました。……捨てられる食べ物が多いことをみんなにも知ってもらいたいです。……自分で食べられる分を残さず、おいしく食べる等、今できることを考えて取り組んでもらいたいです」やはり、ノー原稿で熱く話していました。また、他の子が、「私は、『節電』について考えました。今、日本では電力がひっ迫しています。しかし、校内でも電気がつけっぱなしになっているのを見かけることがあります。……代表委員会で電気をこまめに切ることについて便りを作ってみんなに呼びかけて、たくさんの人に見てもらい意識を高めてもらいたいです」と話していました。やはり、ノー原稿でした。みんなの目を見て訴えるプレゼンテーションは、説得力がありますし、思いが伝わってきます。担任の先生が「感想を言いたい人はいますか?」と言われたので、私は思わず手を挙げて、ノー原稿のプレゼンテーション、そしてその話し方や内容の素晴らしさについて話をさせてもらいました。

 江東区の5・6年生は、毎年6月に「カーボンマイナスこどもアクション」というCO2削減の取組をしています。その取組が、こどもたちの環境問題への意識の高さにつながっているとともに、江東区が掲げている「ゼロカーボンシティ江東」の実現につながっていきます。本区の全ての学校において、「私たちにできること」で考えたことが、さらに実践として広がり、続いていくことを期待しています。

 浦野校長先生に学校経営についてお話を伺いました。見せていただいた学校経営のグランドデザインの中心には、「『自己肯定感』を中心に据えた教育活動」という言葉がありました。自己肯定感の向上は本区全体の課題でもあり、今年は全ての学校で、こどもたちが輝くこと、そしてそのことをこどもたちはもとより、教育に関わる全ての人たちが実感できることを目指しています。伸び伸びとプレゼンテーションをしていた6年生のクラスでは、こどもたちが輝いていました。そして、こどもたち、先生がみんなの良さを認め合い、失敗を恐れずにチャレンジできる心理的安全性が保たれていることが、授業の様子から分かりました。自己肯定感を高めるためには、とても重要なことです。

 自分の身の回りにある問題に気付き、探究的な学びを通して自分の考えを深め、「私たちにできること」について考え、伝え合い、実践していくことは、未来を担うこどもたちにとって大切なことです。伸び伸びと自分の考えをプレゼンテーションできるこどもたち、主体的に実践していくこどもたちを増やしていきたいです。

江東区教育委員会 教育長 本多健一朗

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教育委員会事務局 庶務課 教育政策調整係 窓口:区役所6階1番

郵便番号135-8383 東京都江東区東陽 4-11-28

電話番号:03-3647-8542

ファックス:03-5690-6911

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